◆江崎道朗『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』を読み解く
※要旨
・取り戻すべきは「保守自由主義」の伝統。
・20世紀という時代を見るとき、
ソ連率いる国際ネットワーク、
コミンテルンの暗躍が歴史を大きく変えたことは間違いない。
・コミンテルンのスパイ工作に振り回された戦前の日本。
・アメリカでは、今、近現代史の見直しが起こっている。
1995年、アメリカ政府は戦時中から戦後にかけての、
在米ソ連のスパイの交信記録を解読した「ヴェノナ文書」を公開した。
→これが契機となり、戦前、日本を追い詰めたアメリカの
ルーズベルト民主党政権の内部にソ連のスパイたちが潜り込み、
ソ連に有利となるようにアメリカの外交政策を
歪めてきたことが明らかになりつつある。
・日本は、インテリジェンスにおいて敗北した。
・革命工作は現在も続いている。
・本章で使っているコミンテルンの資料は
すべて公開されている情報だ。
それをしっかり読み込んで理解するのが
インテリジェンスの第一歩なのである。
・保守自由主義の立脚点は、
聖徳太子、五箇条の御誓文、帝国憲法である。
→人間は不完全だ。
不完全なもの同士だから、お互い支えあい、
話し合ってより良き知恵を生み出すことが必要である。
この聖徳太子の発想は、
まちがいなく明治日本の理想にも引き継がれている。
・この保守自由主義こそが、
明治天皇の「万機公論に決すべし」の五箇条の御誓文の
精神を受け継ぎ、帝国憲法体制を守ってきた
真の「保守本流」だったのである。
・近衛文麿は大東亜戦争の敗色が濃くなって、
ようやくコミンテルンの謀略に気づく。
1945年2月、昭和天皇に「近衛上奏文」を提出し、
「革新」官僚たちが敗戦革命を狙っていることを
「勇気」を出して申し上げたのだ。
→小田村たちが指摘した問題を正面から受け止めた、
「近衛上奏文」から和平に向けた動きが本格化し、
1945年8月、昭和天皇の御聖断によって日本は敗戦を迎える。
常に平和を願われていた昭和天皇の御心を知っていた庶民たちは、
この御聖断を支持した。
※コメント
膨大な文書を読み解くことで、
本質がみえてくることがある。
時間はかかり手間もかかるが、
大切な作業だ。
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