◆立川志らく『落語名人芸「ネタ」の裏側』を読み解く
※要旨
・「感どころ」においてのポイントを紹介させていただくと、
志ん生は文章においても感性を重視、
文楽は噺のディティールへのこだわり、
→円生は心理描写及び落語の歴史、
三木助は粋な落語の美学、
金馬は己の博識とあらゆる書物からの落語に対する研究、
小さんは芸に対する真摯な姿勢、
正蔵は映像的に噺をとらえている、云々―。
・現代の落語家の多くは、噺のルーツを調べようともせず、
無頓着な状態で落語を語っています。
・先人を知ることが、
そして先人に対する尊敬の念こそが伝統芸能を
発展させる大きな要因だとわたしは思っています。
・わたしを含む現在最先端にいる落語家は己の感性を信じて好き勝手に
演出して落語を演じているが、
先人たちから教えを請う姿勢がなければ伝統芸能としての落語は
やがて滅んでしまうのではないかという思いが、
今回の「感どころ」を読み進めていくうちに
大きくなっていきました。
・本書は落語の貴重な資料であると共に、
現代落語のバイブルになればよいと思っております。
・昭和落語の最高峰、
また師匠談志が一番憧れていた落語家。
生の高座を見たことのないわたしでも
落語を聴き始めたきっかけに当然志ん生師匠は入っています。
わたしが一番最初に好きになったのは三代目金馬師匠、
もちろん古い映像ですが―。
・今でこそ落語界において昭和の最高峰は志ん生師匠ですが、
当時は文楽師匠へのライバル心はあっても、
自分のポジションがそんなに高いところにあるとは当然思ってなく、
実際、評価だって今ほどではなかったと思います。
※コメント
やはり落語名人から学ぶことは多い。
少しでもネタを知ることで
自らのトークの役に立つ。
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