◆中村宏之『御社の寿命、あなたの将来は「目利き力」で決まる』を読み解く
(帝国データバンク情報部)
※要旨
・調査員は全国で1700人。
・企業の信用調査を行う帝国データバンクは、
全国の企業、約1500万社のデータを保有しています。
・期日通りに、
支払うべき金額のお金を確実に
支払える力があるかを判断する情報を
提供するのが帝国データバンクの仕事です。
・基本的には、全国にいる約1700人の調査員が、
調査依頼のあった企業を直接訪問し、
社長や幹部に面会するほか、
社内の様子などをチェックします。
また、決算書などの財務諸表の分析、業績のヒアリング、
会社登記・不動産登記情報、取引先の評判などをまとめて、
企業の成績表ともいえる「点数(評点)」をつけています。
・約1700人の調査員による
調査活動で築いてきた情報網から
企業動向を日々ウォッチしています。
・情報は信頼関係と足で稼げ!
これは帝国データバンクの情報記者も新聞記者も同じです。
情報をキャッチして取材に出かけ、人に会い、
現場に足を運び、資料を集めるなどして裏付けを
とることが何より大切です。
これは今も昔も変わりません。
・社長を見れば会社がわかる。
・「まじめ」で「堅実」な社長が危ない。
・ところが、「まじめ」で「堅実な」社長は
どうしてもリストラに躊躇するのです。
人情に弱く、人員削減の決断ができないのです。
・帝国データバンク東京支社に
「名物情報記者」と呼ばれた角田岩男さんがいました。
・その独特の人情味あふれる取材姿勢は、
多くの中小企業の社長に信頼されていました。
・その泥くさい仕事ぶりを見て、
誰が名付けたか「ドジョウの角さん」
と呼ばれていました。
・資金繰りの厳しい社長の口は重い。
・取材で企業を訪問するたびに、
「社長どうしたの。最近調子どうなの」などと
相手を緊張させないように話しかけ、
企業の状況を聞きだすようにつとめました。
・倒産現場を見たら負債額がわかる。
・帝国データバンクの若い社員の教育のために、
新人の若手情報記者を連れて現場に行くこともありました。
そうした時によくいったのが、
「先入観を持つな」
「現場にせっかく来たのだから、ご近所への聞き取りも含めて、
何かつかみ取ってこよう」ということでした。
先入観を持つと、見えるものも見えなくなってくる。
またせっかく現場に行くのですから、
何か一つでも参考になる情報をとってくる。
・国会の先生などは一度、
帝国データバンクの調査員に1週間ぐらい同行したほうがいい。
実際に中小零細企業の現場を見て、
経営者に会わないと、ものづくりの大切さや大変さ、
彼らの苦労や苦しみなどは実感としてわからないと思うから。
※コメント
会社はどのように構築されているか。
今後も興味が尽きない。
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