◆ルトワック『日本4.0:国家戦略の新しいリアル』を読み解く(その2)
(奥山真司氏、翻訳)
※要旨
・日本は若者を訓練して、
海外で偵察活動に従事させるべきだ。
・そこで必要になるのは、
旅が好きで順応性も高く、
人の話をよく聞き友人をつくるのがうまい人材だ。
・ヒューミントの重要性。
・人間による情報収集、
つまりヒューミントは本当に不可欠なものだ。
・実のところ、
日本にもっとも欠けているのはこの点だ。
他の点では日本もそれなりの情報収集能力をもっているが、
ヒューミントは欠けている。
・もちろんそのためには、
言語だけではなく、
文化に対する理解も深くなければならない。
★奥山氏による訳者解説。
・エドワード・ルトワックは、
1942年にルーマニアにて生まれた。
イタリアで少年期を過ごし、
イギリスの寄宿学校に進んだ。
そこから軍属してイギリス国籍を取得。
ロンドン大学(LSE)で経済学の修士課程を修め渡米。
→ジョンズ・ホプキンス大学で
ローマ帝国の大戦略について論文を書き、
博士号を取得。
その後、石油コンサルタント会社の分析官となる。
またイスラエル軍や米軍でフリーの軍属アドバイザーを行っている。
→戦略国際問題研究所の上級顧問という肩書を使いながら、
自由な立場から、
世界の大学、士官学校で教え、
各国首脳にアドバイスを行っている「戦略家」である。
・ルトワックは、
先進国で失われつつある「戦士の文化」を強調している。
それは「リスクを恐れない文化」であり、
米軍のように、何十回も偵察を行い、
直前で作戦を中止してしまう非効率とは、
正反対のものだ。
・「リスクや犠牲を恐れない」
ということは、
すなわち作戦や戦略の効率化にもつながるものと
認識しているのだ。
・独自の戦略論を通じて
読者にたいして知的挑戦を行うのが
ルトワック本の真骨頂である。
◆エドワード・ルトワック
『日本4.0:国家戦略の新しいリアル』
(奥山真司氏、翻訳)
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