◆ルトワック『日本4.0:国家戦略の新しいリアル』を読み解く
(奥山真司氏、翻訳)
※要旨
・日本の問題は、1945年以降、
有効に機能していた「戦後システム」が、
北朝鮮というむき出しの脅威には
対応できなかったということだ。
・内戦を封じ込めた「江戸システム」の凄さ。
・私は、日本人が戦略下手どころか、
きわめて高度な戦略文化を持っていると考える。
・17世紀のはじめ、
徳川家康という最高レベルの戦略家があらわれ、
江戸幕府という完全なシステムを構築した。
・このシステムの凄いところは、
内戦というものをほぼ完璧に封じ込めたことだ。
・1945年、
日本はまた新しいシステムを発明した。
この「戦後システム」の特徴は、
弱点をすべて強みに変えた点にある。
・同盟メンテナンスという戦略。
・「戦後システム」は
軍事的敗北を経済的勝利に変えることができた
システムである。
・何もしないことが戦争を招く。
・戦争を防ぐには、敵の買収、友好国への援助、
さらには、先制攻撃で敵の攻撃力を奪うこと、
相手に降伏することなど、
さまざまな選択肢が考えられるが、
何もしなければ戦争への道をとめることはできない。
・「特殊部隊」とは小規模で、目立たず、
効果的な組織でなければならない。
そこで求められるのは、
支援のない状態で自律的に活動できる能力であり、
リスクを恐れない精神である。
・日本の場合、
特殊部隊的な動きが必要とされるのは、
たとえば情報収集である。
・日本に唯一足りないのは現地での諜報活動、
つまりフィールド・インテリジェンスである。
・現地に赴いて色々なことを観察したり見聞きしたり、
そこで友人をつくるような任務である。
こういった活動は非常に有益だ。
・たとえば日本がどこかの国に
ODAで資金提供を行い、
道路を建設する計画が持ち上がったとしよう。
そのとき必要なのが、
現地でのフィールド・インテリジェンスだ。
※コメント
凄まじくわかりやすいルトワックの解説能力を
あらためて感じ取ることができた。
すべての国会議員と国民に読んでほしい一冊だ。
★エドワード・ルトワック
『日本4.0:国家戦略の新しいリアル』
(奥山真司氏、翻訳)
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