◆野口悠紀雄『仮想通貨革命で働き方が変わる』を読み解く
※要旨
・クラウドソーシングとシェアリングエコノミー
ITの活用による働き方の改革として、
最近登場したものにつぎの2つがある。
・第1は、クラウドソーシングだ。これは、
それまで組織内で行なっていた仕事の一部を切り離してアウトソースするものだ。
・第2は、シェアリングエコノミーである。
これは個人が所有している資産や耐久消費財(部屋や自動車など。あるいは楽器など)、
あるいは労働そのものを、必要者に一時的に使用させるもの。
供給者と需要者をスマートフォン上のアプリで仲介する。
・クラウドソーシングで労働需給をマッチさせる。
・仮想通貨はフリーランサーを支える。
・少額の送金が可能になれば専門知識の潜在価値を現実化できる
マイクロペイメントが可能になると、
個人や零細企業が、
ウェブで商品やサービスを売ることが可能になる。
・スマートロックが未来社会の重要なインフラになる。
・ルーチンワークをブロックチェーンに任せる。
・トランプの票田「さびついた工業地帯」は実は目覚ましく復活。
・「アメリカでもっとも惨めな都市」だったクリーブランドは復活した。
・クリーブランドで、確かに製造業は衰退した。
しかし、それに代わって、
金融、保険、医療産業など、高度なサービス業が発展したのだ。
・鉄鋼都市だったピッツバーグもハイテク産業で復活。
・ピッツバーグの産業構造は、ハイテク産業をはじめ、
保健、教育、金融を中心としたものに転換したものだ。
とりわけ、健康医療産業の成長が著しい。
同市は、全米2位の医療研究都市となった。
世界中から企業や民間研究機関がピッツバーグに集まり、
巨大な医療産業集積が形成された。
・山の中の鉄鋼町ジョンズタウンにも復活の兆し。
・ラストベルトは「新しい産業」で復活した
以上で述べたことで重要な点は、2つある。
第1に、アメリカは、ダメになってしまったわけではない。
・第2に重要な点は、アメリカの復活は、
製造業の復活によってもたらされたものではないことだ。
それは、新しい産業が生まれることで実現した。
・自動車産業に固執すれば復活は難しい。
・デトロイト郊外のサウスフィールドは「未来都市」。
・日本の地方都市は、高度成長期に成長した製造業の工場や、
その下請け企業によって支えられてきた。それが衰退することによって、地方都市も衰退した。
・ただし、日本の地方都市の多くは、
その後、新しい産業を成長させたわけではなく、国からの補助に頼ろうとしている。
・集積によって得られるインフォーマルな情報の重要性
集積によって得られる重要なものは、情報である。
しかも、公開されていない非公式の情報だ。
印刷前であることはもちろん、
インターネットにも流れる前の情報が得られる。
「いま何が重要か」「将来どの方向が有望か」などについての情報だ。
・人と人との直接の接触によって、
こうしたインフォーマルな情報を得られるのが、
集積の最大のメリットだ。
それは、大学のセミナーや町中のレストランで交換される。
・大都市のなかにいると、現実に押し流されて、
方向が見えなくなる。
政治の中心であるワシントンや、
企業の本社があるニューヨークにいると、そうなる。
そうした地域から離れていることに意味がある。
それによって、自由な発想が可能になるのだ。
・人脈はかつて重要な個人資産だった。
※コメント
仮想通貨に関する、基礎情報が理解できる。
さまざまな変化に対応できるよう
頭の中を柔軟にしたい。
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