◆本村眞澄『石油大国ロシアの復活』を読み解く
※要旨
・ロシアには米国と並ぶ石油産業の長い歴史がある。
・19世紀後半から20世紀初頭の帝政ロシアにおける
バクーを中心とする石油産業がはじまりである。
・バクーではノーベル兄弟、
続いてロスチャイルドが、
時にペンシルベニアを上回る生産を達成した。
ここでタンカーによる海上輸送、
油田から製油所へのパイプライン敷設による効率化、
鉄道による国際港への輸送といった、
今日では普通となっている概念を
試行錯誤の末、形作ってきた。
・ロックフェラーの遺産は、
エクソン、モービル、シェブロンなどの
メジャーズとなって今日まで連綿と続いている。
・ロシアの石油埋蔵量はサウジアラビアに次ぐ規模である。
・カスピ海南西部のアゼルバイジャンでは、
半島が突き出ており、
この半島の南側では緩やかな孤を描く
海岸線が天然の良港となっている。
ここにカスピ海交易の要所として
栄えてきたバクーがある。
・著名なスパイ、リヒャルト・ゾルゲは
このバクー生まれである。
これはドイツ系ロシア人であるリヒャルトの父が
ノーベル社の掘削エンジニアとして働いてたからで
技術者としての職を求め、
バクーまでやってきたものである。
※コメント
石油の歴史は長いようで、短い。
まだまだ石油に関する産業は続く。
よくよく過去を学びたい。
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