◆渡瀬裕哉『トランプの黒幕:日本人が知らない共和党保守派の正体』を読み解く
※要旨
・なぜ多くの日本人有識者は
トランプ敗北・ヒラリー勝利の誤ったシナリオを
妄信してしまったのだろうか。
・その原因は、米国共和党に関する基本的な知識、
特に共和党内で存在感を強めている共和党保守派の重要性が、
日本では十分に認知されていないことにある。
・保守派のバックアップのおかげで、トランプは勝てた。
・孤独なトランプを支えた共和党保守派の存在。
・保守派の指導者内部では、
トランプを受け入れるか否かについて
最後まで激論が続いていたものの、
一般の共和党保守派の有権者からは、
「敵の敵は味方」の理論は概ね
受け入れられたように思われる。
・福音主義者のトランプ支持の理由は、
「ヒラリーではないから」が
トップとなっていた。
・共和党保守派は、
米国の大地に深く根差した政治思想を背景に持つ
大衆による政治勢力である。
そして米国の保守派が立脚する考え方を一言で表現すると、
米国の建国の理念、
という言葉に要約できる。
・トランプ政権は、トランプと保守派の連立政権。
・トランプは、新政権発足のための準備として
政権移行チームを発足させた。
その中で重要な役割を果たしたシンクタンクが、
ヘリテージ財団である。
・筆者はトランプ政権を理解するためには、
共和党保守派の価値観を理解することが
必須だと考えている。
しかし、日本国内では共和党保守派の価値観を
学ぶことができる機会はほとんどない。
・米国におけるポピュリズムの結果として
生まれたトランプ政権について解像度を高めていくと、
実際には素朴な共和党支持者と共和党保守派の混合体であり、
その政治的主張の根幹は
米国の歴史に基礎づけられた自由主義と
パトリオティズムが融合したものであった。
※コメント
あまり日本で知ることのできない
保守派の情報は貴重だ。
幅広く情報収集して
情勢の分析に役立てたい。
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