◆高橋健太郎『言葉を武器にする技術:キケロの説得術』を読み解く
※要旨
・この本は、古代ローマ最強の弁論家キケロが
その著書『弁論家について』の中で説いた
「説得の技術」、ローマ式弁論術を紹介する。
・ローマ式弁論術は、
人に話をし、自分の考えを理解してもらい、
納得してもらうための技術だ。
それも、相手が誰であろうと、
場所がどこであろうが当てはまる普遍的な技術だ。
・ちなみに弁論術は、欧米ではきわめてスタンダードな教養だ。
ちょっと気の利いた人なら間違いなく、
弁論術の古典の内容は一通り押さえている。
・説得のための三要素は、
「論理的な説得力」「好印象」「相手の感情への訴えかけ」。
・説得力を向上させるには、
「広い論理」を使った説得パターンが必要。
・穏やかな語り口が品格を生む。
・穏やかな声、控えめな表情、丁寧な言葉で語る。
・穏やかな口調は、
どんなえげつない内容の説得でも、
その耳触りを和らげる効果がある。
・注目させたいポイントは、
「珍しい言葉」「造語」「比喩」を使って強調する。
・キケロは、説得をする者は、
ユーモアや笑いをも身に付けるべきという。
・キケロのいう相手を笑わせることの効果は
次の通り。
1.聞き手の空気がゆるみ、説得する側に好意的な空気ができる。
2.話し手が頭の切れる洒落た人物だと印象づけられる。
3.反対意見を論外だと笑い飛ばせる。
4.聞き手の深刻さやシビアさを和らげる。
・文章を書けば、説得のスキルは上達する。
・文章を書け。
自分が説得のお手本にしたい人物が有名人で、
著書があれば最高。
その文章を書き写してみる。
そうすることで、
その人の思考の仕組みや表現をじっくりと味わい、
自分のものにできる。
※コメント
話をして、相手を説得する行為は、
一生つづく。
これを訓練して身に付けることは
財産になる。
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