◆早坂茂三『オヤジの知恵』(その2)を読み解く

 

 

※要旨


・最初からスマートな紳士はいない。


・最初からスマートな紳士になる必要はない。
トゲのある門松を潜っていくうちに、人の重心は低くなる。
人柄に年輪が刻まれる。
足の裏が地べたについて、爪先立ちをしなくなる。
修羅場を潜り、
死線を越えて、情が身につく。


・生存競争で生き残るには、朝昼晩と、
しっかり飯を食べることである。
頑張りが利くのは、
よく眠り、よく食べるからだ。


・最高指導者が背負い込む荷物は、いつでも、
どこでも背骨がへし折れるほどに重い。
そして、トップは常に孤独だ。


・政治とは本質的に結果責任の世界だ。
終わりよければ、すべてよし。
それ以外に正否を断ずる価値尺度はない。


・最後に勝負を決めるのはエネルギーだ。


・人生は長い。
マラソンレースである。
最後に勝負を決めるのは、知恵と人柄、それにエネルギーだ。
何事でも構わない。
常に現役であり続けることが、勝敗を分ける。


・日本は大中小無数のボスを中心にした車座社会の連合集団だ。
メンバーは尻を外に向け、顔はボスに向けて、
重層的に同心円を描いて暮らしている。


・指導者の条件は、古今東西を通じて、洞察力、
決断力、実行力、情熱の4つだ。
戦後日本の歴代宰相では、
吉田茂、岸信介、池田勇人、田中角栄が有資格者である。
彼らは世の辛酸を嘗めて、
脇が甘く、懐が深かった。


・秘書を見れば、使っている政治家の器量もわかる。
類は友を呼ぶ。
ひとかどの男には、やはり、ひとかどの相方がいる。


・昨日のホームランでは、今日の勝負に勝てない。


・手柄は先輩、同僚に譲れ。


・身内のことを知りなさい。
それも知らずに一丁前の口をきくな。
損して得を取れ。
手柄は先輩や仲間に譲れ。
そうすれば、お前、かわいがられて、
皆に好かれるぞ。


・先行き何があろうとも空は落ちてこない。
山より大きな猪は出てこない。
お互いは唇に歌を持ち、前進を続けたい。


・ひそかに一剣を磨く。
それを日々、目的意識として心がけ、
実践していけば、われ、有り余る才なくとも、
人の百倍、千倍の汗を流し、人の十倍、百倍の知恵を働かせれば、
いつか頭角を現すときが来る。
必ず来る。


・話し上手になるには、場数を踏むことだ。


・話し上手な人は、トゲの多い門松を何回もくぐり、
修羅場を経験して、世の中や人間の怖さ、
あるいは捨てがたいよさを肌身で知っている人が多い。

 

 

※コメント
味のある文章力だ。
何度も読み返したい言葉だ。
そして、実践していきたい。

 

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