◆小泉純一郎『決断のとき』(構成:常井健一)を読み解く(その1)
 

 

 

 


※要旨

 

・私は総理時代は、
「いつ殺されてもいい」と思って仕事をしていた。


・首相官邸の執務室には細長いソファーが置いてあった。
私は組閣となればそこに横になって、
国会便覧を眺めながら布陣を考えた。


・閣僚は十数人、その候補は50人以上。
自分の頭のなかで思い浮かんだ、
これぞという人の名前を紙に書き出していく。


・入閣要請の電話は、組閣の前日にした。
従来のように派閥を経由するやり方ではなく、
私から直接その人に連絡する。
そのとき、なんの担当にするかは言わない。


・「入閣、いいか?」の一言。
「派閥に相談したい」と言ってくる人がいれば、
「いま、自分で決めてくれ。
自分で決められられない、(入らなくて)いいよ」
ときっぱり断った。


・私が誰にも相談せずに人事ができたのは、
総理になるまでにいろんな役職を経験してきたから。
総理になったとき、私は当選10回。


・若いころに委員会の理事も委員長もやって、
国会対策や幹事長室の役職もした。
全国組織委員長も派閥の事務総長もやった。
YKKもやった。
大臣は3回、総裁選挙は3回やった。


・長年の経験で自民党の全議員をよく知っていて、
各派閥の内情も知り尽くしている。
野党とも付き合いがあった。


・「信無くば立たず」
人から信頼を獲得するためには、
まず決められた約束の時間を守ること。
そして、自分の置かれた立場で、
自分はなにができるかを考えること。


・言われたことだけやっていればいい、
というのではない。
自分でいまなにをすればいいか考える。
そこからなにかを思い立って、仕事をしたり、
勉強したりする。
そういう姿を必ず誰かが見ている。
信頼を得れば、仕事も金もついてくる。

 


※コメント
小泉さんの初の本格的な回想録であろう。
記者の常井さんもかなり綿密に編集作業をしたようだ。
読み応えがある。
さまざまな部分で学ぶ点が多い。

 

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