◆有本香『不動産国家・中国の行方』を読み解く
※要旨
・普通、党といえば政党をイメージする。
だけど中国共産党は、政党というよりも
巨大な軍閥みたいなものだ。
巨大な不動産屋集団というか、地上げ屋集団みたいなもの。
・莫大な土地収入があるから共産党政府としては
個人個人の所得税なんか、
別に取ったって取らなくたって関係ない。
・実際に富裕層とか超富裕層とかいわれる人の富は、
表に出ているものの何倍もある。
そのかわり貧しい人たちの貧しさというのは、
我々が理解している何倍も貧しい。
・中国では移民に関する情報というのは
あふれかえっている。
それのエージェントだかブローカーだが
分からないような人もいっぱいいる。
・大学生でもその情報に通じている。
若い大学生たちと話をしても、
中国にいたって就職もないし、
未来が不安だらけでるということは
分かっているから、どうにかして違う国に出たい。
・中国人が出ていくのは、アメリカ、カナダ、
オーストラリア、アフリカが有名。
そのほかに東ヨーロッパ、イタリアなど。
・イタリアの重要な繊維産業など
古くからやっているようなものを
中国人は入ってきて、根こそぎ買い取ってしまう。
・そして何百年と受け継いできたデザイン画やら
何やらを全部中国へ持って帰って、
中国で作り始めてしまう。
・イタリア人がいままで貯め込んできた
いろんなノウハウとか、手仕事の技術だとか、思いを
根こそぎ持って行ってしまい、
イタリア職人の仕事がなくなる。
・社会的に経済的にスキマさえあれば入って行く。
まるでアメーバのように。
アフリカでも、信じられないくらいの金額で
石油の利権を吊り上げる。
・石油に関しては、
中国の国内の埋蔵量がそれほど多いわけじゃないんだけど
レアメタルなんかは、チベットなどを含めて
中国がいちばん持っているといわれる。
・それなのに他で買っている。
それは世界中のレアメタルの利権を自分たちが取って
そして自分たちの国に内部留保しているものの
価値を高めるためだ。
「石油のつぎはこれだ」というので
とにかく取っちまえというわけだ。
・アメーバ的な行動。
採算が合うか合わないかは、
取ってから考えようという態度でやるので、
日本の今までのやり方でやっていたら、
とてもかなわない。
・至る所にそうやって中国は入り込んで、
資源のある所はそういうやり方だ。
資源のない所でもみんな入って行って、
戦略的な場所や何かを全部押さえてしまいかねない。
※コメント
有本さんの長年におよぶ中国取材からくる
情報はおもしろい。
今後も注目したい。
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