◆出口治明『全世界史・講義:古代中世編』を読み解く
※要旨
・5000年史を書きたいと考えた理由の一つは、
20万年に及ぶ人類の歴史の中で、
およそ5500年から5000年前からは
文字資料が残っているからだ。
・人間が赤ちゃんから大人になるのと同じで、
時代も急に現代になったわけではない。
・積み重なれた歴史を学んで初めて、
僕たちは立派な時代を作れるのではないか。
・ノルマン人がイングランドの土地台帳を作成した。
・ノルマン人は中央集権化の前提として
ノルマンディー公国でも課税の基礎となる検地を行っていた。
それをイングランドでも実行した。
・ついついイングランドはアングロサクソンの国、
と考えてしまいがちだ。
だが、すでに11世紀には、
支配層のほとんどはノルマン人になっていた。
・ハンザ同盟、魚の塩漬けでバルト海の覇権を握る。
・1358年に産声をあげたハンザ同盟は、
ますます強力になった。
貿易が拡大し、内陸から沿岸まで、参加する都市が増大し、
その実態はまさに都市連合国家そのものだ。
・デンマークは、かつて北海帝国を築いたヴァイキングの子孫だ。
・ところがデンマークの港湾都市を始めとする多くの市民が、
ハンザ同盟の旗の下に貿易を大々的に展開し、
しかもデンマークには税金を払わない。
ついに、デンマークとハンザ同盟は戦争になる。
(1362-1370)
・金回りの良いハンザ同盟は軍事力にも不足はなく、
この戦いに圧勝する。
デンマークの膨張を懸念したノルウェーや
スウェーデンもハンザ同盟側につく。
・この隆盛の秘密は魚の塩漬けだ。
ノウウェーのベンゲンからタラやニシンを、
ハンザ同盟の盟主である北ドイツのリューベックまで運び、
リューベックの南にあるリューネブルクで産出した岩塩を使って、
塩漬けをつくり、全ヨーロッパに売り込んだ。
※コメント
読みながら、理解できる世界史だ。
こういったものを学生時代に読める人は幸せだ。
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