◆竹村公太郎『水力発電が日本を救う』を読み解く
※要旨
・私はダム建設の専門家で、
水力発電を心から愛する人間の一人だ。
・未来の日本のエネルギーを支えていくのは水力発電、
そう考えている。
・私は、国土交通省の河川局で主にダムを造ってきた。
3つの巨大ダム建設に従事し、
人生の大半をダムづくりに費やしてきた。
・ダムは水を貯める装置で、水力発電と密接に関連している。
水力発電のエンジニアや事業者とは
随分と仕事上のお付き合いがあった。
・現在は、もう巨大ダムを建設する時代ではない。
寂しいが、どんどんとダム建設の経験者は少なくなっている。
私のように人生をダム建設に費やしてきた人間は
あまり残っていない。
・同様に、水力発電設備のエンジニアたちもいなくなりつつある。
電力会社には、
発電所を建設する土木技術者がもちろんいる。
けれど、今の中心は、火力や原子力の発電所であり、
水力発電の土木を知っている技術者はいなくなりつつある。
・水力発電所の建設には、川の地形に合わせる発想力が必要だ。
過去の実例には頼れない場合が多く、
自分たちの力で、何もないところから新しく造っていくことを求められる。
・過去の技術者たちには、
そうした構想力のある先輩がいた。
私は、それら先輩の背中を見て、追ってきた。
今の時代、そうした方々はいなくなりつつある。
・今この時期に、
そうしたダムを含めた水力発電の経験やノウハウを、
未来に繋いで残しておかなければならないと考えている。
・水力のプロの私は、
純国産エネルギーである水力発電の価値を知っている。
日本のダムは半永久的に使える。
たとえ100年経っても、ダムは水を貯めている。
ダム湖の水を電気に転換できる。
・しかも、ちょっと手を加えるだけで、
現在の水力の何倍もの潜在力を簡単に引き出せる。
※コメント
筆者の膨大な知識量、経験からくる主張は、
説得力がある。
この論文を国家戦略に取り入れていけば、
面白い展開になりそうだ。
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