◆大下英治『田中角栄に今の日本を任せたい』を読み解く
※要旨
・田中角栄は、生涯に100件を超える法案を議員立法で提案し、33本を成立させている。
そのうち、31歳から36歳までの下積み時代に、すでに26件もの法案を提出している。
・田中は通商産業大臣時代、秘書官を含めて関係官僚に向かって、国土開発について1日6時間ぶっとうしで3日間レクチャーを行った。
田中の頭には、国土開発の構想がしっかり描かれていた。
秘書官の小長は、コーディネイターとして、田中のレクチャー「6時間×3日間」の真意をまとめた。
これが元になり、『日本列島改造論』が出来上がった。
・田中の決断と行動は、とにかく早かった。
行動しなければ、気がすまないようなあり様なのである。
政治家の資質として強力なリーダーシップを持っている人は、せっかちである。
・建築技師の肩書きを持つ田中角栄は、街づくりや家作りのことについて、豊富な知識を持っていた。
その知識がベースとなり、インフラ整備へとつながり、道路整備にかんしては、とてつもない未来を見据えた図を描いていた。
・官僚が裏で動くからこそ、世界を動かせる。
・日本人には、日本人が独自に持つ、モノづくりのノウハウがある。
海外にはない、知的レベルの高い労働力がある。
その労働力を活かした仕組みづくりを、日本の農村で考えていくべきである。
・農業の発展は、美しい環境・国土をもたらし、地域を魅力的にする。
産業としての機能を果たせば、人が集まる。
食、住、流通、医療・健康、介護、観光、スポーツ、自然環境といった、農業を超えた生活分野での産業が田園で大きく発展し、
地方が21世紀のフロンティアとなって日本をリードする時代を迎えることができる。
こうして自立経済圏ができる。
・高級な食材の分野で圧倒的な競争力を持つ欧州は、伝統的な製造方法に加えて、
世界を相手にしたマーケティングやブランディングによって世界中から需要を得ている。
欧州では、農村と田園地帯こそが経済の一大成長拠点に育っていった。
・トップは世界を俯瞰し、国の道筋を示す戦略を持て。
※コメント
政治家というのは、優れた構想力、それを実行する力、交渉力をもっていなければならない。
言うはやすしだが、われわれ国民一人ひとりも、その力を向上させなければならない。
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