◆本田宗一郎『夢を力に』を読み解く


ホンダの創業者、本田宗一郎氏の「私の履歴書」と彼の語録を集めたのが、『夢を力に』である。

自動車修理工から身を起こし、世界のホンダを一代で築いた彼の人生を学びたい。


※要旨


・私にとって機械いじり仕事がそのままレジャーなのだ。


・まず第一に、私は会社経営の根本は平等にあると思う。
上役、下役の差別扱いもよくないし、エコヒイキにも気をつけねばならぬ。
だから私は自宅へ社員は絶対にといっていいくらい呼ばない。
家庭は一種の城であり、城主は女房である。
一部の社員を上役が自宅へ呼んだりすることはえてして閥をつくりやすく、会社運営のガンになりやすい。
学閥、故郷閥、あらゆる閥はよろしくない。


・本田宗一郎とナンバー2の藤澤武夫の関係は、文字通り「クルマの両輪」であった。
かたや、ものづくりに没頭する破天荒な激情家。
かたや、事業の修羅場を経験した商売人。
江戸っ子で多趣味、人間通の藤澤は、視野が広くバランス感覚に優れ、調整能力に長けていた。

 

・藤澤は、勉強に疲れると銀ブラして事務所に戻り、チャーチルやドゴールの大戦回顧録を読みふけった。
2人のリーダーが難局にどう立ち向かったか、経営者として教えられることが多かった。

 

・若いときにはよく遊んだが、それは決して無駄ではなかったと思っている。
花柳界に出入りしていると、人の気持ちの裏街道もわかってくるし、いわゆる惚れた、はれたの真ん中だから、人情の機敏というものも知ることができる。


・ジョークのない人生は無味乾燥だ。
人間には休息と気分転換が必要だ。


・まず自分のために働け。


・人間関係こそ一番大切。
覚えるのはコンピュータでよい。

 

※コメント
本田宗一郎氏の引き際はかっこいい。
トップの評価にとって、引き際が良いと、全体がよく思われる。
終わりよければすべてよしではないが、ビジネスにおいても、人生においても、引き際というのが大切だ。

 

 


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