◆ファイナル『戦場の掟』を読み解く
スティーブファイナル

 


※要旨


・イラク・バブル。


・イラクの傭兵の数は、はっきりわかっていない。


・国防総省は25,000人と推定している。


・イラクでの傭兵は、
現金輸送を警備するブリンクス社の警備員のようなものだという。


・最初は小規模で、兵力不足、反政府活動の軽視、
早すぎた復興事業といった戦争初期の政策のあやまりの副産物だった。
それが至る所で存在するようになった。


・外交官や将軍の警護、小さな街ほどもある軍事基地の警備、
武器弾薬や食糧を満載した補給物資輸送車両隊の護衛。
それがいないと、人間も物もイラク国内で移動できなくなった。


・傭兵をイラクの政治家はフルタイムで雇っているし、
アメリカの政治家は戦況を視察するために代表団が来るときに雇う。


・この傭兵市場は大盛況で「イラク・バブル」とまで呼ばれた。
安全を求める需要は尽きることがなく、
しかがって供給もまた尽きることがない。


・陸軍、海軍、空軍、海兵隊、小さな町の警察、
ロサンゼルス市警などにいた人間が傭兵になる。
イギリスのSASやオーストラリア国防軍、
ネパールのグルカ兵といった外国の兵士も加わっている。


・軍事会社が切り盛りする戦争。


・いずれにせよ、イラクは軍事会社の戦争だった。
傭兵ばかりではなく、管理人、コック、トラック運転手、
爆弾処理の専門家もいた。


・2008年、ありとあらゆる職種の軍事会社社員を含めると、
19万人がイラクにいたと推定される。
米軍の3万人という兵力をはるかに超えている。


・イラク戦争開始以来、
こうした民間企業の政府との契約は、
総計850億ドルにも及ぶ。


・軍の警備をアウトソーシング。


・この私的な戦争の中心は、
バグダッドのグリーン・ゾーンのサンドベージュに
塗られたコンクリートの建物群に置かれている。
アメリカ陸軍工兵隊・湾岸地域師団の司令部施設がそこにある。


・工兵隊は予算580億ドルのイラク復興を監督している。


・工兵隊は、土木建設や水利や電気の専門家と
作業員を中心とする軍隊組織である。

 

 

 

※コメント
日本人の多くが知らない、イラクでの戦い。
その激しい戦争を少しずつでもいいので
知るようにしたい。


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