◆田村真義『ドナルド・トランプ:史上最も危険な大統領候補』を読み解く

 

※要旨


・トランプはビジネスを成功させるため、
意外にも酒、タバコ、ドラックを一切摂取しない。
この考えを子ども達にも徹底して言い聞かせるという
「厳格な父親」としての一面も持ち合わせている。


・そのためか、イヴァナとの間に生まれたジュニア、
イヴァンカ、エリックの3人は皆、
実業家として活躍している。


・特に長女のイヴァンカは大学を最優等で卒業し、
現在はトランプがCEOを務める
不動産会社トランプ・オーガナイザイションの
副社長を任され、
ビジネス手腕を発揮している。


・イヴァンカはジョージタウン大学に2年間通った後、
父と同じペンシルベニア大学ウォートン校に編入。
2009年、結婚。3人の子宝にも恵まれている。
性格も「品の良い令嬢」と評判で、
父の経営の才能だけを受け継いだ、
と表現されるほどだ。


・そのため、
身重ながら(2016年3月、第3子出産)、
米国各地で行われる父の集会で「前説」として
積極的に登場し、知的で実直なスピーチで
父が吐く暴言の数々を中和する役割を担っている。


・トランプの父は、1905年生まれ。
子どものときから靴磨きや、
果物配達などで家計を支えてきたが、
あるとき建築業に興味を持った。
大工の仕事、図面の見方、
見積の出し方などを夜間学校で学び、
10代にして、隣家のガレージを建築するという
最初の受注を請け負う。


・トランプは、父の会社で学び、
やがて高級クラブを利用して
人脈づくりにいそしんだ。
この人脈でビックビジネスを手がけた。


・彼は1991年、
最初の破産を経験した。
だが誰にも理解できない再建案で
大ピンチを切り抜ける。


・グランド・ハイアット開設で
政治家がどう動くか学んだ。


・芸能事務所から講演まで
手広すぎる錬金術を展開。
巧みな錬金術で金を稼ぎ、
献金に頼らないあたりが
トランプの快進撃を支えている一因でもある。


・「トランプ節」を披露するべき
状況を自分で把握している。

 

 

※コメント
トランプは、たしかに破天荒な発言を繰り返す。
しかしどこかで憎めないところがあるから、
あれほどアメリカで支持を受けているのではないか。
今後も注目したい。


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