◆佐藤優『組織の掟』を読み解く

 

※要旨


・わたしは外交官時代、
仕事の経費で年3000万円くらいを使っていた。
そのくらいのカネがなければ、
首相官邸や外務省首脳部が要請するディープな情報を
入手することができなかった。


・雑用仕事にも意味がある。


・組織は個人にスキルを与える。


・組織に10年いれば一人前になれる。


・組織は上司に味方する。


・出世はめぐり合わせと運に左右される。


・筆者が部下を選ぶときに最も重視していたのが、
外国語能力だった。
外国語能力は、外交官になってからの
基礎的仕事に大いに直結する。
語学ができなければ基礎的な仕事もままならないし、
書く力がなければ公電を起案できない。


・試験が基礎能力を維持させる。


・英語の試験で能力が向上するのか、
ひとつの科目で全体の能力が向上するのか、
と疑問を持つ読者もいると思うが、
答えは「向上する」だ。
外務省で言えば、
英語の試験を義務化するだけで、
ロシア語、アラビア語、韓国語の能力も向上する。


・大人になってから外国語を習得するためには、
語彙と文法を正確に記憶し、
テキストを多く読み、
作文の練習をすることだ。


・ロジができないとサブもできない。


・筆者が部下の能力を測るにあたり、
第一は語学だが、その次は、
「ロジ能力」で判断した。


・外交の世界の仕事は、
「ロジスティクス(ロジ)」と
「サブスタンス(サブ)」に分かれる。


・ロジは、もともとは兵站という軍事用語だが、
会議を行うための下支えを指す。
サブは交渉の準備をしたり、
現場で相手と直接討論したりする。


・外務省では、キャリア、ノンキャリアを問わず、
最初の2~3年はロジ担当として徹底的に鍛えられる。
実際のところ、サブに従事できる外交官は、
ほんの一握りで、大多数はロジに従事している。
ロジがきちんと機能してこそ、
組織は成果を出すことができるのだ。


・大きなロジの仕事を何度が経験し、
上司、部下、同僚の対応を観察しているうちに、
「ロジができない人に、絶対にサブは任せられない」
という確信を持つようになった。


・ロジは臨機応変な対応と、
絶対にミスをしないという注意力が必要とされる。


・小さなチームを運営する際のコツも、
突き詰めればたったひとつだけだ。
能力の低い人間や、性格に欠陥がある人間を
チームに絶対に加えないことだ。


・組織の情報通とつながる。


・社内の付き合いを疎かにしない。


・理屈よりも組織の掟に従え。


・人脈のハブから世界を広げる。


・本業以外が組織を出てから役に立つ。


・組織がいつ個人を切り捨てるかも分からない。
そのとき自分を助けてくれるのは、
元いた業界や組織ではなく、
複合的に身につけた特殊なスキルや
もうひとつの肩書、つまり「カバー」なのかもしれない。

 

※コメント
組織でいかに生きるか。
これほど大事なことはない。
しかしなかなか知ることができないこのメソッドを
佐藤氏は教えてくれる。


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