◆高橋洋一『数字・データ・統計的に正しい日本の針路』を読み解く
※要旨
・私は、数字やデータや統計で、
ほぼすべての物事の是非を判断している。
数字やデータはウソをつかない。
・私に言わせれば、政策とは、
数字やデータを使ってコストやリスクといった観点から
評価されるべきものであり、
数字やデータを見ればそれが一発で分かる。
・経済成長はあらゆる社会問題の特効薬だ。
・金融政策イコール雇用政策である。
・アベノミクス継続は日本経済にとって良いことだ。
・ピケティ『21世紀の資本』は、
11枚の図で理解できる。
『21世紀の資本』は反成長でも反インフレでもない。
データ満載の歴史書である。
・格差拡大はアングロサクソン諸国特有である。
・日本では所得成長率を高めれば、格差の問題は解決する。
・財務省が本当に財政再建を目指したいなら、
成長率を下げる増税ではなく、
成長による増収を狙うほうがいい。
・筆者はかつて官邸勤務の経験もある元官僚で
マクロ経済政策を担当していたが、
その際、最も重視していたのが就業者数など雇用関連の数値だった。
・ギリシャ危機は国際金融の「生きた教材」である。
・欧米に「強行採決」という言葉はない。
安保関連法案が衆議院を通過した。
強行採決とか言われるが、これは欧米にない言葉で、
日本のマスコミによる独特な表現である。
普通にいえば、単なる民主主義プロセスである。
・筆者が役人時代に教えてもらって役に立った教訓は、
「川を上れ、海を渡れ」だ。
「川を上れ」とは過去の経緯を調べること、
「海を渡れ」とは海外の事例を調べることだ。
これさえやっておけば、そのロジックがわからなくても、
判断に迷うことはないというものだ。
・集団的自衛権の行使に当てはめると、
川を上れば、朝鮮戦争での機雷掃海、
日本での米軍・国連軍の駐留から「集団的自衛権を行使しない」
という従来政府答弁のおかしさがわかる。
海を渡れば、世界の事例の多さにそのおかしさを
直す確信が得られる。
しかも、国際政治・関係論からデータもたっぷり存在する上、
集団的自衛権行使の合理性もわかる。
※コメント
数量的分析の本であるが、わかりやすい。
ぜひとも数学と統計を学びたくなってしまった。
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