◆竹中平蔵『大変化:経済学が教える2020年の日本と世界』を読み解く
※要旨
・大事なのは「地図」ではなく「コンパス」を持っているか、
ということだ。
小さな成功体験に満足することなく、
常に時代を読んで変化する勇気を持っているか。
それはアセアン各国に限らず、日本企業にも、
さらには私たち個々人の仕事についても言えること。
・じつは、民主党政権下で郵政民営化路線が改変されそうになったとき、
私は政界を引退されていた小泉さんのもとを訪ねた。
民営化の意図が骨抜きにされるのではないか、
何か手を打つべきではないかと
相談申し上げるためだ。
しかし、小泉さんの答えは得意の「ワンセンテンス」だった。
「放っといたらいい、
放っといたらいいんだ。
大きな流れは誰にも変えられないから」
結局、小泉さんの見立ては正しかった。
・私たちが見定めるべきものは、
まさに「大きな流れ」だろう。
それがわかれば、自分が何をすべきか、
どう生きるか見えてくる。
小さな変化に一喜一憂せず、
泰然自若としていられるのだ。
・知識がすぐ陳腐化してしまう世界になっている。
「自力」を鍛えることがますま必要だ。
アメリカの大学では、
最初の4年間で基本的な教養を広く学ぶのが一般的だ。
それを踏まえて、ビジネス、法律、メディカルなどの
専門スクール、つまり大学院で技術を身につける。
一見すると遠回りに思えるが、
幅広い知識を吸収して世の中を知り、
自分の頭で考える下地をつくるという意味で、
欠かせないプロセスなのだ。
・日本には世界に類のない、大きなアドバンテージがある。
「東京圏」という世界最大の都市圏の存在だ。
世界中の企業や人がひきしめあう東京では、
さまざまなおもしろい出合いがあり、
イノベーションが生まれやすいのだ。
・2027年、リニア新幹線で「超大都市圏」が誕生する。
・日本の農業の未来は「オランダ式」にある。
・空港が日本経済を羽ばたかせる起爆剤となる。
羽田空港を「片田舎の空港」から「世界のハブ空港」へ。
・空港は地域活性化の原動力になる。
・アセアンは「コネクティビティ」で進化する。
・「コネクティビティ」とは、
一般に通信機器のつながりやすさを示す言葉だ。
アセアンでは、加盟国の中でさまざまなつながりを
持つという意味で使われる。
例えば、国境をまたいで鉄道をつなげる、
高速道路をつなげる、
制度も共通してつなげる、など。
※コメント
政治経験と圧倒的な研究が混ざると、
ものすごいパワーとなる。
これはビジネスでも政治でも役に立つ。
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