◆指南役『考え方の考え方・すぐれた企画は30秒で伝わる』を読み解く
※要旨
・とりあえず書き始める。
「まず何より肝心なのは、思い切ってやり始めることである。
仕事の机に座って、心を仕事に向けるという決心が結局一番難しいことなのだ」(ヒルティ)
・エジソンもアインシュタインもメモ魔だった。
実は、アイデアとは考えて思い浮かぶモノではない。
天下から降ってくるものである。
・アイデアは既存の知識の組み合わせに過ぎない。
ジェームズ・ヤングは、アイデア製造の工程を次のように記している。
1.資料を集める。
2.集めた資料を咀嚼する。
3.いったん、対象から離れ、他のことをやる。
4.アイデアが降臨する。
・会議の内容をまとめるということは、情報を一手に握るまたとないチャンスになる。
しかも、やり方次第で自分を売り込める。
自分が持っていきたい方向に誘導もできるし、各所に自分の意見を挟むこともできる。
・CIAの情報源の95%は一般紙である。
世界中で発行される新聞の数々。
だが、それが伝える情報の断片を拾い集め、丁寧に繋ぎ合わせていくと、とてつもないスクープが浮かび上がってくる。
現実の諜報部員は新聞記事を集めている。
あなただって、やろうと思えば図書館にいながらにして国家機密を手にすることができる。
・「締め切りはクリエイティブの原動力」(手塚治虫)
・1953年、土曜の朝のこと。
ウォルト・ディズニーは、自宅に画家のハーブ・ライマンを呼び出した。
ウォルト
「今度、遊園地を造ることにした。
兄のロイがお金を出してもらうために月曜にニューヨークに行く。
そこで銀行やテレビ局のお偉方に説明するための絵が必要なんだ」
ハーブ「わかりました。では図面を見せてください」
ウォルト「それを君が描くんだよ」
結局、ライマンは土曜の朝から日曜いっぱいをウォルトと過ごし、彼が言葉で描く遊園地のイメージをひたすら絵に起こしたのである。
月曜日、ロイはライマンの描いた図面と6ページの簡単な企画書を携え、ニューヨークへと旅だった。
2年後、ディズニーランドが開園する。
馬場康夫さんは、このエピソードを紹介して、こう結んでいる。
「どんなプレゼンの準備も、48時間あればできる」
・笑わせるコツとして、「説明しすぎない」という要素も重要である。
すぐれたアイデアは笑える。
そして、万国共通。
・積極的に模倣する。
リスペクト、オマージュ、トリビュート。
すぐれたアイデアは、時を超えて受け継がれる。
過去の作品は積極的に学ばないといけない。
・トキワ荘時代、よく手塚治虫は若い作家たちに口癖のようにこういっていた。
「時間があれば、映画やコンサートにどんどん出かけなさい」
・アイデアは美しい。
すぐれたアイデアは美しい。
アインシュタインは相対性理論の公式を直感で思いついた。
自信があった。
それの公式は、シンプルで美しかったから、
・最後に勝つのはオリジナル。
独自の世界観。
1000人のマーケティングより、1人の天才。
※コメント
スタジオジブリは、マーケティング調査などしない。
宮崎駿が、自分の創りたい作品をつくり、独自の世界観をかもし出している。
それが大ヒットに繋がっているのだ。
不思議だ。
もっとクリエイターは、どんどん自分の作品を発表すべきだろう。