30分ぐらい
色々と話すことができた。
私はこの時にJ君に
どうしても聞きたいことが
一つあった。
それは
セラピストを辞めて
本業が忙しくなった今、
今後J君が
またセラピストをやるのかどうか
ということだ。
J君が退店したことで
他の女性客が
私の視界から消えた喜びがとても大きかった。
他の女性と会うと考えるだけで
胸が痛みすぎて辛かった。
だから
J君には
二度とセラピストとして
働いてほしくなかった。
そんなことは
私が決められないことだけど
世界一かっこいいイケメンJ君なら
仮にどのお店に行っても
絶対に人気者になってしまうのが
決まっている。
こんなにも素敵で
こんなにも甘えさせてくれて
こんなにもベッドの上で官能的な
夜を過ごしてくれるJ君だから
もし別のお店に行っても
沢山のお客様が指名するのは
目に見えていた。
J君が退店してから
私が気になって
ずっと不安に思っていたのは
このことだった。
絶対に嫌だった。
だから次に会った時に
J君にそれを聞こうと思っていたので
私はこの電話で
思いきって聞いてみた。
アスカ)
「J君、あのね
実は
聞きたいと思っていたのだけど。
今後、本業が落ち着いたら
J君は
またセラピストとして働くことって
あるの?」
J君は
普通に答えてくれた。
彼)
「セラピストとして働くこと
今後はないと思うよ。
今は、もう、
興味ないしね。
未来のことは分からないから
もしやりたいと思うことがあれば
やるかもしれないけど・・・
今は全然興味ない。
これから
あのお店で出会った人で会うのは
アスカちゃんだけだからね」
聞いて良かった。
私は心から安堵した。
未来のことは分からなくても
「セラピストに興味がない」という言葉は
超絶にホッとする一言だった。
このままずっと
セラピストには興味なしでいて欲しい・・・・
それを願う気持ちで
いっぱいだった。
J君の本業が
とにかく忙しくなって
もう女風店では
絶対に働かないことを
私は心底、強く願った。
J君と会いたくてたまらなかった。
実は、次の月に
私の誕生日が控えていた。
今年の誕生日は
どうしても
世界一大好きなJ君と
一緒に過ごしたかった。
私は電話の最後に
J君にこう言った。
アスカ)
「次に会う日のことだけど・・・・・
J君の仕事が忙しくなければ
できれば私の誕生日の日に
会いたいのだけど・・・・・」
彼)
「そうだよね!
前に教えてくれた誕生日。
覚えているよ!
初めて一緒に過ごす
アスカちゃんの誕生日
ぜひ一緒にお祝いしようね!」
私の誕生日を
ちゃんと覚えていてくれて嬉しかった。
私とJ君は
次の会う約束は
私の誕生日の夜と決めて
電話を切った。
人生で初めて
世界一大好きなJ君からの電話に
感激と感動で
胸が張り裂けそうだった。
J君が自分から電話してくれたことが
嬉しくてたまらなくて
飛び上がるほどルンルンしてしまい
その日の夜は
興奮してほとんど眠れなかった。
そしてこれまで過ごしてきた
誕生日とは
違う誕生日がやってくる。
世界一かっこいい
イケメンJ君が
お祝いしてくれるなんて
楽しみすぎて胸が弾んだ。
J君に直接会って
話をすることも楽しいけれど
こうして離れていても
電話で声が聴けるのは
また別の幸せ感があった。
これほどまでに
電話で話すことが至福だとは
J君に会うまで私は感じたことがなかった。
J君がお店で出会った
女性の中で
こうして電話がかかってくるのは
私1人だけということも
喜びがさらに大きくなっていた。
その電話から数日は
ずっとウキウキした気分だった。
仕事もはかどったし
日常生活が
バラ色に見えて
ルンルンした毎日を送っていた。
私はこの時・・・・
次の月の私の誕生日に
楽しみMAXになった
初めてのJ君とふたりで過ごす誕生日に
まさかJ君に会えないなんて
想像できるわけがなかった。
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2021年02月24日 20:18
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