彼の本業は

とても立派な仕事だった。

 

 

 

 

そのサイトの中では

本名の彼がどれほど活躍しているのか

まざまざと見せつけられた。

 

 

 

 

 

こんなに素敵な本業があるのに

なぜセラピストをしているのか

疑問に思った。

 

 

 

 

 

彼は

「セラピストが好きだから」

と言った。

 

 

 

 

 

彼は他のお客様には

絶対に本名や本業のことを

教えないと言った。

 

 

 

 

その意味が

個人事業をしている私にもよく分かった。

 

 

 

 

 

もし彼のセラピストの副業が

バレたら

彼の本業には

かなりマイナスになると感じた。

 

 

 

 

 

 

おそらくだが

セラピストという事がバレたら

本業の仕事では

信用を失ってしまいかねないほど

打撃を受けると思った。

 

 

 

 

 

だからお客様に

伝えることは

彼にとってはリスクでしかない。

良いことなんて

1つもないと感じられた。

 

 

 

 

 

そんな大きなリスクである

本業のことと本名を

私に伝えてくれたことで

 

 

 

 

私はそれほど彼に

信頼してもらえているのかと

私を信じてくれている

彼の姿勢が

本当に嬉しかった。

 

 

 

 

なぜならば

本来であれば

教えなくていいものだから。

 

 

 

 

(私は聞きたかったけど

仮に聞けないからと言って

彼へのガチ恋は何も変わらなかったし

私から聞くつもりもなかった)

 

 

 

 

 

レストランでスマホを取り出して

彼の本名で検索してみると

彼の活躍ぶりが

良く伝わってきた。

 

 

 

 

 

それほど本業で評価されている彼だった。

 

 

 

 

 

 

この時に彼が

大切なことを教えてくれたことで

 

 

 

 

 

私には

 

 

 

 

彼が嘘をつく人ではない

 

 

 

 

私には本当の事しか言わない

 

 

 

 

誰にも言わない秘密も

私にだけは教えてくれる

 

 

 

 

 

彼から信頼されているのは

私だけなのだ

 

 

 

 

 

私はその確信を強めた。

 

 

 

 

 

 

彼に会って7回目のデートと言うのは

彼を何度も指名している彼の

古い客に比べれば

私なんてまだまだ新規客のほうだと

思っていた。

 

 

 

 

 

古い客にも教えないような

新規の私に

彼が教えてくれたという事は

私の人間性を認めてくれたような

気がしたのだ。

 

 

 

 

 

私は個人の仕事をしている上でも

信頼し合うことが

どれほど大切なのかを

痛感している。

 

 

 

 

嘘をついたり

相手をだますようなことをすれば

仕事では一瞬で信用を失うことになり

それほど信頼関係は

重要なものだ。

 

 

 

 

 

 

 

彼が私に伝えてくれたという事は

私はばらすような女性ではないと

思ってもらえたという事なので

 

 

 

 

 

それほどまでに、やはり彼が

私に対して最愛と思うぐらい

好きという気持ちを

持ってくれているのだと

そう強く信じる夜となった。

 

 

 

 

 

 

お食事が終わり

お部屋に戻った。

 

 

 

 

 

いつものように

一緒にお風呂に入って

さらに

ゆったりとした気持ちで色んな話をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜のベッドタイム・・・・

 

 

 

 

 

 

今までの夜のいちゃいちゃとはまた違って

 

 

 

 

 

今夜からは

お互いの本名を

 

 

 

 

ちゃんと呼び合える幸せ・・・・・

 

 

 

 

 

 

そしてこの時からは

源氏名の彼の姿だけではなく

 

 

 

 

本当の彼の昼職の姿も

全部知っている私・・・・・

 

 

 

 

 

 

彼の裏と表

両面を見ることができて

心から感激していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、彼の隣で

眠るときに

そんな世界一の彼と両想いである事実に

何度も何度も感動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしながら・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

実は、彼がなぜ

私に大切な本名と本業を

教えてくれたのか。

 

 

 

 

 

 

 

別のところに

理由があったことが

次の日に

分かったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

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