私はこの時

彼が色恋営業を認めるのだとばかり

思っていた。

 

 

 

 

なぜならば

私が色恋営業のことを知ったら

もう彼が私に隠しようがないからだ。

 

 

 

だから私は

彼が

 

 

 

 

「ごめんね、実は

色恋営業だったんだ」

 

 

 

と言うのだとばかり思っていた。

 

 

 

 

 

だから色恋営業だと分かることは

悲しかったけれど

それを認めるしかないという

どこか覚悟も決めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしながら

 

 

 

彼の言葉は

 

 

 

 

私の予想に反して・・・・・

 

 

 

 

「色恋営業だけは

絶対にしない」

 

 

 

 

だったのだ・・・・・

 

 

 

 

 

色々と頭がこんがらがってきた・・・・

 

 

 

 

 

アスカ

「でも、K君に聞いたんだよ!

 

 

 

 

セラピストは

嘘で好きだとか

両想いって言う事もあるって」

 

 

 

 

 

 

 

 

「私に嘘つかないで大丈夫だよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

彼)

「俺は、本当に

色恋営業だけは

しないって決めているんだ」

 

 

 

 

 

「アスカさん、

ホスラブ見たんでしょ?」

 

 

 

「ホスラブを見れば

俺が色恋営業しないって

分かるでしょ」

 

 

 

 

 

確かに

ホスラブには

 

 

 

 

 

セラピJ君が甘えさせてくれないとか

冷静過ぎて楽しくないとか

褒めてくれないとか

 

 

 

 

もっと色恋営業して欲しいとか

好きだと嘘でも言って欲しいとか

 

 

 

 

 

そんな言葉が多数並んでいた。

 

 

 

 

 

彼)

「もし俺が

色恋営業したり

好きだと言っていたりしてたら

 

 

 

 

もっとホスラブが荒れてるはずでしょ?!」

 

 

 

 

 

確かにそれは

その通りだと思った。

 

 

 

 

 

ホスラブは匿名なので

誰でも自由に書き込める。

 

 

 

 

ひどい誹謗中傷を書かない限り

書いている本人かどうかがばれることは

ほぼないので

他のセラピストのスレッドなども

批判や悪口ばかり

書いてある。

 

 

 

 

 

 

匿名だからこその

本音や事実と思われるような

書き込みが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしながら

彼の書き込みは

イチャイチャが少ないという

書き込みのほうが多かった。

 

 

 

 

 

彼)

「ホスラブの通りで

 

 

俺は色恋営業しないし

相手に勘違いさせるような

発言もしないように気を付けているんだ」

 

 

 

 

 

 

 

彼の説明によると

 

 

 

 

世界一イケメンでかっこいい彼は

自分がイケメンとかかっこいいとか

多数の女性に言われるので

 

 

 

 

イケメンであることを

自分で理解していること。

 

 

 

 

かっこいいとかイケメンだと

思われている自分が

女性に対して

色恋営業や好意を見せるような

態度をしてしまうと

 

 

 

 

女性が勘違いして

結果的にその女性が苦しむことになる。

 

 

 

 

 

だから女性が苦しんだり

勘違いしないように

自分のかっこよさを自覚している彼は

そういう思いをさせないように

接客している。

 

 

 

 

これが彼の

言い分だった。

 

 

 

 

 

これには妙に納得してしまった。

 

 

 

 

彼ほどのイケメンが

もし好きだとか両想いと言ったら

どんな女性だって

嬉しくて舞い上がってしまう。

 

 

 

 

 

もし好きだと言われなくても

女性の誰もが好きになってしまうぐらい

かっこいいのが彼なのに

 

 

 

 

もしその彼が

好意を示したり

彼氏風に接客したら

女性はズブズブの沼に

ハマってしまうだろう。

 

 

 

 

 

彼はそうならないように

気を付けて

仕事をしていると教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

その言葉に

深く納得してしまった私は

 

 

 

 

彼にこう聞きたくなった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスカ)

「じゃあ、私はなぜなの?」

 

 

 

 

「なぜ、私には好きだとか

両想いだとか

 

 

 

 

 

アスカさんのことを

毎日想ってるって言うの?」

 

 

 

 

 

 

 

彼)

「だから、

俺は

 

 

 

 

 

アスカさんには絶対に

嘘をつかないって

言っているでしょ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の言葉には

 

 

 

嘘はない」

 

 

 

 

 

 

「俺は本当の事しか

 

 

 

 

 

言っていないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

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