5回目に会った後も

彼は頻繁にLINEを送ってくれた。

 

 

 

そのLINEはいつも通り

とても嬉しかったけれど。

 

 

 

私は風俗無知ながらも

ほんの少しずつ

本当にちょっとずつだけれど

違和感を感じ始めていた。

 

 

 

 

両想いだけれども

お金は支払わなければならない。

 

 

 

 

男と女のプライベートみたいな

関係だけれども

予約して指名してしか会えない。

 

 

 

 

彼が説明してくれたことが

納得できるような

できないような

 

 

 

わかるような

分からないような

ぼんやりとした感覚だった。

 

 

 

 

ただ一つだけ確かだったのは

「何かが変だ」

という感覚だけはあったということ。

 

 

 

 

そんな時に

5回目のデートの夕食時に

彼が私に言った言葉を思い出した。

 

 

 

 

彼)

「アスカさんは

 

 

女性向け風俗店の

サイトとか見ることあるの?」

 

 

 

 

彼はこう聞いてきた。

 

 

 

 

なぜこんなことを聞いてきたのか

分からなかったし

 

 

 

 

私は彼のことが世界一大好きなので

他の誰かを指名しようということなんて

微塵も感じていなかった。

 

 

 

 

 

アスカ)

「J君以外の男性を

 

 

指名しようなんて思ったことないよ!」

 

 

 

 

 

彼)

「そっか」

 

 

 

 

 

 

5回目の後に

私はなぜかふと

彼のこの言葉を思い出したのだ。

 

 

 

 

 

そこで、思ったことがあった。

 

 

 

 

 

私はJ君が大好きだけれども

他の男性セラピスト

をいつでも指名できるという

可能性があるのだ・・・・

 

 

 

 

 

 

こんな当たり前のことを

なぜかこの時に

初めて理解したような気がした。

 

 

 

 

J君以外の男性は

指名してはならないような気がしていたし

 

 

 

 

J君のことが大好きだったので

他の男性には一切目が向いていなかったので

他店のセラピストの事なんて

考えたことがなかった。

 

 

 

 

 

 

私は次の彼と6回目の予約も

お泊りコースにしようと

決めていたけれど

 

 

 

 

 

その前に

他のセラピストを指名しようと

 

 

 

 

 

この時になぜか決めた。

 

 

 

 

 

 

それは

J君以外の男性から

性的サービスを受けるということが

目的ではなくて

 

 

 

 

 

風俗のことを知らず

J君からの話しか聞いていなかった私は

誰か別の人に

J君がどんな考えなのかを

聞いてみたいと思い始めていたからだ。

 

 

 

 

 

そこで

J君と同じ立場の

セラピストに聞けばいいのだと

ふと思ったのだ。

 

 

 

 

 

そこで

J君とは違うお店のセラピストを探して

性感マッサージ目的ではなく

話を聞いてもらうために

デートを目的として

あるセラピストを予約した。

 

 

 

 

 

 

こうして

J君以外の男性と

はじめて会うことになった。

 

 

 

 

 

 

 

たくさん話をしたかったので

ある百貨店の

レストランで会うことにした。

 

 

 

 

 

 

それがセラピストKだ。