前回まで
私も彼に
好きだと伝えてしまった・・・・
大好きな彼から先に
そう言ってくれたので
私から
遠慮もせず
恥ずかしい気持ちもなく
好きです
という言葉は
思ったより
簡単に言えた・・・・・
私は女風を利用すると
決めた時に
まさか
セラピストに
男女の関係性になりたいと
言われたり
好きだと言われたり
自分が好きだと
伝えることがあるなんて
一切イメージしていなかったし
そういう
恋愛的な何かが
あり得る場だとも
一切思っていなかった
1回目の指名時も2回目も
彼のことは
かっこいいと思っていたけれど
私なんかが
相手にされるはずがないと
思っていたから
好きだと
彼から聞いたり言ったりするような
事が起こりうるなんて
想像すらしなかった・・・
しかも
セラピストと客として
会うのではなく
男と女という感情で
会おうと言われたのは
ついほんの
数時間前
昨晩のことだ
だから
起きている出来事に
私の気持ちが
追い付いていないような
そんな感覚だった・・・・
私は3回目の今回も
普通に会って
普通にご飯を食べて
普通に性行為をして
今までと同じように
過ごすとばかり
思っていたので
だからこそ
余計に
今、私に何が起きているのか
今、どういう展開になっているのか
あまり冷静に判断
できていかなったのかもしれない
それでも
嬉しくて幸せな気分のまま
私は
夢心地の世界に
浸っていた・・・・
好きだとお互いに
伝えあった後の
いちゃいちゃは
気持ちよいという言葉では
表現できないほど
心身ともに
満たされた
至福の感覚が続き・・・・
そのまま
私たち二人
止められない声を
抑えずに
でるがままにして
野性の動物のように
ただ快楽をむさぼりあって
彼と私は・・・・
絶頂に達した・・・・・・
その後は
ただ何も言わずに
静かに
ベッドの上で
彼と私とで
何分もずっと
抱き合っていた
本当は
そのまま
ずっと一緒にいたかったけれど
終了の時間も
近くなっていた・・・・
私はその日に
予定がなかったので
彼が帰ってからも
ベッドでゴロゴロできるけど
彼はその日も
仕事があるみたいだった
彼のほうから
「じゃあ、シャワー浴びてくるね」
と私の体から離れて
バスルームに向かっていった
3回目のサヨナラの時間が
近づいてきていた
この時に
私が一番思っていたことは
寂しいと吐露してくれた
彼に対して
今後
もう二度と
彼に
寂しい思いなんてさせない
私が絶対に
寂しい彼のそばにいるという
責任感のような
気持ちだった・・・