幸せな夕食の時間が

楽しいまま過ぎていった・・・

 

 

 

私も彼も

お酒を飲んで

少し酔って

さらに楽しくなっていた・・・

 

 

 

そんな私だったけれど・・・・

 

 

 

 

実は・・・・・

 

 

 

 

これは後から

何度も思い出すことになる

シーンがある・・・・

 

 

 

 

 

 

その夕食時に

私と彼の

近くに座っていた

男性二人がいた・・・

(全く知らない人です)

 

 

 

そのうちの

1人の男性が

こちらのほうを見ていた・・・

 

 

 

 

その男性は・・・・

 

 

 

 

満面の笑みの

ニコニコ顔の

私の顔を見て

 

 

 

 

 

 

何かかわいそうなものを見るような

どこか怪訝な顔をしていたのだ。

 

 

 

そんな変な目で見られていた私・・・・

 

 

 

でも私は

その男性の表情を見て

 

 

 

きっとイケメンの彼と

一緒にいる私が

羨ましいのかなと

勝手に考えていた。

 

 

 

それほど

私が喜んでいるので

いいなぁと思っているのかなと

感じていたのだ。

 

 

 

 

 

 

しかし

今なら分かる。

 

 

 

 

 

おそらく・・・

 

 

 

 

あまりにもイケメンな彼と

普通の顔で

普通の洋服を着ている私が

 

 

 

客観的にみると

不釣り合いに見えていて

 

 

 

 

しかも彼の冷静な表情と

私のはしゃぎすぎている姿が

 

 

 

 

どこか

おかしく見えたのだろう・・・・・

 

 

 

 

オレオレ詐欺をひっかけようとしている人と

それにひっかかっている人

 

 

 

 

風俗をよく知る人や

そういう世界を熟知している人には

おそらく

そう見えていたのかもしれない・・・・

 

 

 

 

 

私はその時に

嬉しすぎて

 

 

 

 

彼の顔は

世界一イケメンで

かっこいいとしか

見えていなかった

 

 

 

 

でも・・・・

 

 

 

私たち二人の姿は・・・・

 

 

 

 

見る人が見れば

分かる人から見れば

 

 

 

イケメンの彼は

何かを狙っている獲物の目

 

 

 

 

 

そして

はしゃいで喜んでいる私は

その獲物に狙われている姿・・・・

 

 

 

 

 

外から見ると

明らかに

分かりやすかったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

後から気づいたのだけれど・・・・

 

 

 

 

 

 

 

その男性の表情が

なぜか私の目に

はっきりと

焼き付いていたのだった。