1回目240分

2回目960分。

 

 

 

2回目のお泊りが

あまりにも幸せだったので

3回目の予約も

お泊りコースにした。

 

 

 

お泊りコースにすると

金額的には高額になるけれど

彼との至福を手に入れるためなら

当時の私は高く感じていなかった。

 

 

 

 

あんなにイケメンで

かっこいい男性と

ベッドで性行為できることは

私にとって

何より手に入れたい時間だったから。

 

 

 

 

3回目

忙しい彼が

私の家のほうまで来るのは

大変だと思ったので

 

 

 

今回も前回までと似たような

ホテルで待ち合わせした。

 

 

ただし

今回

1回目と2回目と違うところがあって

 

 

 

 

今まではホテルの部屋で

待ち合わせしていたけれど

 

 

 

今回初めて

ホテルのロビーで待ち合わせして

部屋に入る前に

 

 

 

ホテルのお庭や周りを

一緒に散歩しようということにしていた。

 

 

 

 

私にとっては

彼との

初めての外でのデートだった。

 

 

 

それも

私にとって

初めて彼と外に出ることは

高揚感と期待感に

満ち溢れていた。

 

 

 

ただし、

3回目も

とても待ち遠しかったけれど

 

 

 

そして

彼に対して

とても素敵なので

男性的に好意を感じてはいたけれど

 

 

本気で好きになったり

本気で彼を求めたり

しようとは

思っていなかった。

 

 

 

彼は

女風のセラピストだと

ちゃんと思っていたし

 

 

 

一番会いたいと

私に言ってくれていたけれど

私が本気になったところで

相手にされるはずがないと

この時も

心のどこかで思っていたので

 

 

 

今回も

かっこいい彼と会えるだけで

幸せという気持ちだった。

 

 

 

 

 

 

待ち合わせの時間に

その時できる

最大のオシャレをした私は

 

 

 

 

ロビーにいる彼を

探した。

 

 

 

 

彼は

やはりものすごくかっこいい雰囲気で

玄関近くに立っていた。

 

 

 

 

こんなにも

ただ立っているという

立ち姿が

さまになる男性が

 

 

 

 

この世にいるのだろうかと

ため息が出た・・・・

 

 

 

あぁ・・・・

やっぱり

誰よりも

かっこいい・・・・

 

 

 

 

 

そんな思いで

胸がときめいた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

そのまま挨拶をして

二人で

ホテルの庭に出た・・・

 

 

 

 

周りから見たら

超イケメンの若い男性と

どう見ても普通の

ただの私・・・

 

 

 

きっと異色に見えているのだろうなと・・・

 

 

 

 

 

そんな感覚が少しは

していたけど

 

 

 

かっこよすぎる彼の隣に

いるだけで

大満足で

やはり私は有頂天な気分だった・・・

 

 

 

 

歩きはじめると

 

 

 

いきなり彼が

 

 

 

 

さっと私の手をとって

 

 

 

手を繋いできた・・・・

 

 

 

 

 

私の胸が・・・・

 

 

 

 

ドキッとした・・・・

 

 

 

 

 

ホテルの部屋の中で

性的行為の中で

手を繋いだことはあったけれど

 

 

 

お散歩しながら

デートしながらの手つなぎは

 

 

 

 

今回が初めてだったから・・・・・

 

 

 

 

普通の場所で

手を繋いで

 

 

 

しかも恋人つなぎで

指と指を絡ませて・・・

 

 

 

 

ものすごく恥ずかしかった・・・・

 

 

 

ホテルの部屋で手を繋ぐのとは

また違って

新鮮な気持ちになった・・・

 

 

 

 

 

誰もに見ていないのに

見られたらいやだなと思って

 

 

 

 

私はひとりで

周りを見て

きょろきょろしてしまった・・・・

 

 

 

 

「誰かに見られたらどうしよう・・・」

 

 

 

 

 

そういう私に

微笑みながら

彼はこう言った・・・・・

 

 

 

 

「誰も見てないから大丈夫だよ!」

 

 

 

「それに見られたって大丈夫だよ!」

 

 

 

 

なぜか

彼の言葉に安堵した・・・・

 

 

 

そっか・・・

 

 

 

 

見られても

悪いことしているわけではないので

別にいいのか・・・・

 

 

 

 

そんな気持ちになれた。

 

 

 

1回目と2回目に会った時は

性的サービスがメインだったので

 

 

 

 

3回目の今回は

初めての

デートらしいデートであり

 

 

 

 

それがさらに

彼に対して

恋人同士みたいな

気持ちになったし

そんな普通のデートができたことが

とても嬉しかった。

 

 

 

そして・・・・

 

 

 

 

歩き始めてすぐに・・・・・

 

 

 

彼がさっと私のバッグを

持ってくれた・・・・

 

 

 

男性が女性のバッグを

持ってくれる・・・・

 

 

 

 

そういうことがあるということを

私はドラマの世界で知っていた。

 

 

 

しかし

実は私自身は

過去に

男性にそうされたことが

一度もなかったのだ。

 

 

 

 

だから

今回

彼とのお散歩デートで

 

 

 

生まれて初めて

私のバッグを

男性がサラっと手にしてくれて

デートの間中

ずっと持ってくれている

 

 

そんな初体験をした・・・・

 

 

 

きっとすでに経験のある人なら

普通の出来事だったかもしれないけれど

 

 

 

やはり私にとっては

そんな彼のバッグを持つという行為によって

さらに彼に惹かれて

彼をさらに好きになるのだった。

 

 

 

 

 

優しい人だな・・・・

気が利く人だな・・・

私のことを思ってくれているんだな・・・

 

 

 

そう思うことの連続だった。