セラピJは、いつの間にか下着を脱いでいたのだろう。

 

 

 

全然気づかなかった。

 

 

 

私は、自分の感情や多幸感に没頭していて、セラピJが何をしているのか、何を考えているのかなど、ほとんど意識が向かなかった。自分で精一杯だったからだ。

 

 

 

しばらくの間、私がうつぶせで、その上に彼が体を重ねて、息を整えた。

 

 

 

彼の身体が覆いかぶさっていることが、とても心地よかった。

 

 

 

しばらくして、彼が私の身体の上から降りて、ベッドに寝転び、私の隣に寝るような感じで、2人で隣り合わせになって横になった。

 

 

 

性的サービスが始まってから、あまりにもドキドキして彼の顔を直視できなかったけれど、身近で見たセラピJの顔が、私の目の前に、ある。

 

 

 

やはり、ものすごくかっこよかった。

 

 

 

肌も綺麗で、本当の芸能人がいてくれているような感覚だった。

 

 

 

髪も黒々として美しかった。

 

 

 

彼よりも年上の私は、私に対して一生懸命に性的行為をしてくれることが嬉しくて、そして、そんな姿が愛おしくて、頭を撫でたい気持ちになった。

 

 

 

そして、その気持ちのまま、会って初日なのに、気付いたら、彼の頭を撫でていた。

 

 

 

彼は、それを嫌がる表情も見せず、私のなすがままにされていた。(おそらくだけれど、私のように、頭を撫でたり、頭をよしよしするようなお客様も、普段からいるので、やられなれているのだろう)

 

 

 

 

愛おしい気持ちで、私は彼の頭を、ずっと撫でていた。

 

 

 

彼は目をつぶり、ずっとされるがままだった。

 

 

 

 

前髪がすごく素敵で、前髪もずっと触ってしまった。

 

 

 

髪を触っても、嫌だともいわずそのままでいてくれたので、私は彼の髪型を色々と変えてみるのが、なんだか楽しかった。

 

 

 

 

七三分けみたいにしたわけではなかったけれど、

 

 

 

彼が「なんで七三分けにするんですか?!笑」

 

 

 

と言ってきたのが、おかしかった。

 

 

 

そんな風に、しばらく隣に寝転んで、私がいろいろとちょっかいを出して、それを優しい顔で受けとめてくれるセラピJとのこの時間が、とっても幸せだった。

 

 

 

 

 

こんなにもイケメンを超至近距離で見ている私の心はまだ夢の中にいるような感じが続いていた。