セラピJは、本来であれば行われるはずだった、オイルマッサージをせずに、いきなり、スカートをまくり上げてきた。
性的なサービスが、何の前触れもなく(今までが、すべて前触れだったのだろうが)、突然、開始された。
その日、私は、私なりの勝負下着をつけていた。初めて出会う新しい男性なのだから、当然だと思う。ピンク系の可愛い花柄の下着をつけていた。
セラピJは、その下着を見て
「下着、すごく可愛い」
と、褒めてくれた。
自分で選んで吟味した下着だったので、褒めてもらえて嬉しかった。
超イケメンが、私と同じベッドの上にいて、私のほうに迫ってくる。まだまだ、夢のようだった。
イケメンの手が、どんどん私のほうに迫ってくる。
さっきまで、クールで冷静に見えたセラピJだったが、性的サービスが始まると、強気の男性に見えた。
何も臆することなく、淡々と、服が脱がされていく。
スカートをまくられ、上に来ていたニットもまくられて・・・・
ニットを脱がされた。
そして、ブラの上から・・・
ついに・・・
私の胸に、超イケメンの手が触れた・・・
ヒンヤリとしていて、それでいて、温かな手でもあった。
こんなイケメンに、胸を触れていることも、まだ信じられなかったが、そこで、私の何かが弾けた。
先ほどまでは恥ずかしかったのだが、ふと、この考えが浮かんできた。
「この男性は、セラピストなのだから、もしかしたら、もう、二度と会わないかもしれない」
「二度と会わない男性ならば、どんなに恥ずかしい姿になっても、どんなに大胆になっても、もう会わないのだから、どんな自分でもいいや」
そう思えたのだ。
だから、そこからの私は、どこかふっきれて、そこからは、私も性的サービスに没頭しようと思えた。
そんなことを考えていると、セラピJは、私のブラに手をかけて、ゆっくりとブラを脱がせた。
凄くなれている手つきだったが、それは後からそう思っただけで、その時は、あまりにもかっこいい男性の前で裸になっている自分に、完全に陶酔していた。