女風の場合は、課金さえすれば、好きな男性から性的サービスを受けられる。




これは、非常に怖いことだと私は思う。





一般の男女関係では、性的行為は、お互いに両想いになったり、少なくともそこに好意がないと、性的な交わりはしないことがほとんどだ。



もちろん、身体だけの関係性もあるが、それでも、何かしらの好意や、相手と交わりたいという思いがあって性的行為が成立することがほとんどだろう。





しかし、女風は、男性が、その女性のことをなんとも思っていなくても、いやむしろ、客として依存させようとそのような悪意があったとしても、性的行為が成立してしまう。お金さえ払えば、いとも簡単に。





そして、客側の女性がセラピストを好きになった場合、まさかセラピストが、自分を嫌ってるとか、好きでもなんでもないとか、お金のために会っているとは、最初は微塵も思わない。






なぜならば、セラピストも、お金を支払わせるために、女性に好意がある風な態度を見せてくるからだ。ある意味、その女性のことが嫌いでも、好いているように見せて、いかにお金をゲットするのか。それが、セラピストというビジネスだ。





もちろん、お金のためだけではなく、真剣に女性の幸せを願って働いているセラピストもいるだろうし、その女性のことを本当に気に入って、よくしてくれるセラピストもいる。





しかし、やはり、男性セラピストにとって、仕事は仕事だ。




性的な交わりも、男にしてみれば、お金のために楽にできてしまう行為であるとのことだ。





だが、女にはそれがイメージしにくい。女にとって性的交わりは、好きな人との大切な行為なので、まさか相手が自分のことを好きじゃなくても、簡単にできてしまうなんて、普通の女性はイメージしにくい。




だから、セラピストだって、少しは自分のことを好きなのだろうな、だから性的サービスをしてくれるのだろうな、と半ば勝手に期待している。





だが、男性にしてみれば、容姿も顔も性格も、たとえ大嫌いでも、性的サービスはできてしまうのだ。しかも、顔はにっこり微笑みながら……








恋愛感情の女と、ビジネスの男。女は、恋愛感情になると、いろんなものを見失いやすい。それほど、恋愛の気持ちは、人生を左右するぐらい大きなものだ。





こうして、課金地獄が始まってしまう……











あんなイケメンとハグしていちゃいちゃできる私って素敵!そんな、自己顕示欲も満たされながら……