恋愛依存症という依存がある。



恋愛関係にのめり込む依存症だ。




恋愛依存と聞くと、恋多き女、というイメージで、どこかカッコいいとかいけてる女というイメージがある。





しかし、恋愛依存症は、実は、薬物依存症と同じぐらいの怖さがある。それほど、快楽ホルモンが放出され、まるで薬物を摂取しているかのように、恋愛にハマってしまうからだ。抜け出すのも大変なのだ。





私は、恋愛依存症以上に怖いのが、女風依存症だと思っている。




なぜならば、女風の場合は、お金さえ払えば、ほとんどのことは叶ってしまうからだ。




一般的に、恋愛は、金銭のやりとりは発生しない。そして、男女どちらかが嫌いになれば、会うことはなくなるし、どちらかが嫌だと思えば、連絡を遮断したりして恋愛的な関係性を発展させることもできない。





しかしながら、女風の場合は、お金さえ払えば、恋愛関係のような時間を過ごすことができる。




しかも、金銭が発生しているので、いわゆる本番行為以外は、ほとんどすべての願いが叶うと言っていい。





ほとんどすべてとは、ハグ、キス、いちゃいちゃ、スキンシップ、一緒に寝ること、恋人のようにデートすること、泊まり、旅行等……





恋愛であれば、どちらかが嫌悪感を持てば、叶わないことでも、女風は、女性さえ好きになってお金を払えば、上記のことが叶ってしまう。しかも、面倒なステップや、複雑な関係性は全部すっ飛ばして、お金さえ払えば、たった今からでも恋人感覚を味わえてしまう。





これは、ある意味、かなり危険だ。





お金を払っていることは、分かってはいても、身体と心は関係ない。



本当の恋人同士とほぼ同じことができてしまうのだから、その相手を好きにならない方が難しい。




心と身体は、課金していることなんて都合よく忘れて(見ないふりをして)、あたかも彼氏といるような濃厚な時間を過ごせてしまうのだ。





それが、大きな落とし穴。





快楽が簡単に手に入る分、依存度も大きくなる。





しかも、セラピスト側にとっては、仕事なので、依存してくれて課金してくれたら、万々歳なのだ。




自分が好かれたいので喜んで支払いたい女。
女に大金を支払って欲しい男。






怖い組み合わせだ。簡単に女の依存が出来上がる。





しかも、恋愛という綺麗なイメージのもとに繰り広げられるので、まさかそこが地獄の入り口だとは、普通の女性には思えるはずもない…





男性は、少なからず自分のことを好いてくれているのだという、幻想と妄想を夢見て、その夢にしがみ付きて、どんどん課金することになる…







恋愛感情とは、金銭感覚を狂わせるものである。






その渦中にいるときは、私も、そんなに課金しているとは見て見ぬ振りをしていた……