女風沼ユーザーとなっていた私。
 
 
 
 
セラピJ君に嘘をつかれて、最初は、そんな嘘をつくセラピストのことばかり責めていた。
 
 
 
 
しかし、途中で私は気付かされた。
 
 
 
 
もし、私が自立した、人の嘘を見抜ける女だったら、たとえ嘘をつかれても、ハマらなかったのだと。
 
 
 
 
なぜ、それが分かったかというと、女風には、ホストラブという匿名掲示板がある。
 
 
 
 
この掲示板は、誰でも自由に書き込める。
 
 
 
 
そこには、私とは全く違う人種の女性たちの書き込みがあった。
 
 
 
 
私は、J君からの言葉を全部鵜呑みにして、セラピストを信じきっていた。
 
 
 
 
しかし、他の女性たちの書き込みを読むと
 
 
 
 
 
・セラピストの嘘はすぐに見抜ける 
 
 
・中身がない言葉はすぐ分かる
 
 
 
・相手の表情を見てると嘘が本当か分かってしまう
 
 
 
・セラピストの自分を見る目で、冷めてしまう。ハメようとしてるのが分かるから。
 
 
 
 
など、かつての私には想像すらできなかった言葉が並んでいたのだ。
 
 
 
 
私は、人の言葉には、嘘やハメるということがあるなんて、想像すらできなかった。
 
 
 
 
よく言えば、素直で純真。人を疑わない。人を信じることしか知らない。
 
 
 
 
しかし、反面、騙されやすい、本質が見抜けない、ということでもある。
 
 
 
 
私は、セラピJ君に会うまで、人が言う言葉に、騙したり嘘があるなんて、一度たりとも思ったことがなかったのだ。
 
 
 
特に、男女関係においては、尚更だった。
 
 
 
 
 
過去の彼氏や男性たちは、信じられる人ばかりだったからだ。
 
 
 
 
 
だから、最初から嘘と見抜ける女性がいることに、私は心底驚いたし尊敬した。
 
 
 
 
 
私は、今思えば、人の良いところだけを見ようとする、つまりそれは、相手から嫌われたくないという気持ちも働いていたのだ。
 
 
 
 
それは、自己肯定感の低くて、劣等感の塊で、人に依存しやすい体質だったのだ。
 
 
 
 
だから、ズブズブの沼にハマってしまった…
 
 
 
 
セラピJ君の言葉、すべてを、私は心から信じた……