※ 街の雰囲気は優雅で、ウインドウショッピングに最適。
サンティッシマ・トリニタ教会にも!
朝日の有るトルナヴォーニ通りを行き交う人々

トルナヴォーニの通り
『詩』 潤む街角
※ 学生時代以降の詩集「青いすずらん」より
トルナヴォーニの通りを横路に入ると
温かな空間が私を迎え入れてくれた
柔らかな空気と
ゆったりとした時間が漂っていた
乳白色に映える石壁のビルが
印象派の光を浮かせていた
透き通るような碧い空を
ゆったりと仰ごうとしたその瞬間(とき)
街にたたずむ君の姿がそこに有った
白色淡系のパンツと
浅黄(うすき)色のカジュアルジャケット
街の彩色に溶け込み
スタイリッシュなその佇まい
だがやがて
街が潤んだように
その表情を変えていった
包み込むような
君の笑み顔がこちらを振り返る
絵画から浮き出たようなその姿こそ
この街にふさわしい優雅な君のようだった
その時
スペイン語訛りの男が
何かを叫んだ
次の瞬間
君の姿は乳白色の街に消えていた
何も無かったかのように行き交う人の流れ
ただ
恋人達の姿のみが消え入るように
そこに有った
