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低ナトリウム・高カリウム食を支持するさらなるエビデンス
Further Evidence to Support a Low-Sodium, High-Potassium Diet
Allan S. Brett, MD, reviewing Ma Y et al. N Engl J Med 2021 Nov 13


さまざまな限界のある研究において、一般に、ナトリウム摂取量が高いこととカリウム摂取量が低いことは、高血圧や有害心血管イベントのリスクが高いことと関連することが示されている。より確固としたエビデンスを提供するために研究者らは、複数回の24時間採尿(参加者1人あたり平均3~4回採取)を用いてナトリウムとカリウムの摂取量を推定した6件の前向きコホート研究のデータを統合した。心血管または腎臓病の所見のない11,000人近くの成人(平均年齢52歳)が中央値で9年間追跡された。

主要心血管アウトカム(すなわち、心筋梗塞、脳卒中、冠動脈血行再建)は参加者の約6%で発生した。交絡する可能性のある変数で補正した解析では、このアウトカムは、より高いナトリウム排泄量、より低いカリウム排泄量、より高いナトリウム対カリウム比と関連し、有意な用量反応関係が認められた。

例:

    ナトリウム排泄量が最高四分位(中央値4.7 g/24時間)の参加者は、最低四分位(中央値2.2 g/24時間)の参加者と比較して、有害心血管イベントのハザード比(hazard ratio)が1.60であった。これは、100人あたり約2~3件の心血管イベントの増加に相当した。
    カリウム排泄量が最高四分位(中央値3.5 g/24時間)の参加者は、最低四分位(中央値1.8 g/24時間)の参加者と比較して、心血管イベントのハザード比が0.69であった。これは、100人あたり約1件の心血管イベントの減少に相当した。
    ハザード比は、高齢(年齢65歳以上)と若年(年齢65歳未満)のサブグループ、およびベースライン時の高血圧の有無にかかわらず同様であった。



コメント

最近の1件のランダム化試験では、カリウムを含有する代替塩の使用は、有害心血管イベントの発生率がより低いことと関連した(NEJM JW Gen Med Oct 1 2021、N Engl J Med 2021; 385:1067)。これらの知見は、今回の新たな結果と合わせて、中高年で腎機能が正常な患者における有害心血管イベントの一次予防として中等度のナトリウム制限と高いカリウム摂取量を強調することの、強い根拠となっている。


CITATION(S)

Ma Y et al. 24-hour urinary sodium and potassium excretion and cardiovascular risk. N Engl J Med 2021 Nov 13; [e-pub]. (https://doi.org/10.1056/NEJMoa2109794)

Original Issue: Vol.41 No.24

 

<引用ここまで>

 

というわけで、原始人食はオススメです。

調味料である塩は使わず、生野菜を食べる、というのが原始人食のポイントのひとつです。

低ナトリウム・高カリウム食ですね。