本日ご紹介の論文はコチラ↓

<引用ここから>

ナッツを食べよ! 1日28gで心血管疾患予防
ハーバード大学3コホート計20万人超の観察研究

研究の背景:ナッツの心血管疾患予防効果に注目が集まっている

 2013年にスペインから報告されたPREDIMED試験は、
地中海食による指導介入が脂質制限食による指導介入と比較して
心血管疾患を30%減少させることを示した(N Engl J Med 2013; 368;1279-1290)。
この折、地中海食指導介入群の中にさらに2群が設定され、
1群には地中海食を摂取しつつ1週間に1Lのオリーブ油の使用が求められ、
もう1群には1日30gのナッツの摂取が求められた
(オリーブ油群、ナッツ群ともに脂質制限食群に比べ心血管疾患の発症を有意に抑制)。

 正直、私はどうあがいても1週間に1Lのオリーブ油は使いこなせないが、
1日30gのナッツであれば摂取できる。
このときから、私はナッツ摂取に関心を持つようになったのだが、
実は同じ2013年に早速ナッツ摂取と総死亡率との
負の相関(N Engl J Med 2013;369: 2001-2011)、
翌2014年にはナッツ摂取と心血管疾患発症との
負の相関(Am J Clin Nutr 2014;100:256-269)が示された。
この2つの観察研究は、いずれも米・ハーバード大学公衆衛生学栄養学部門が報告していたが、
前者はNurses' Health StudyとHealth Professionals Follow-Up Studyという
同大学が実施しているコホート研究の解析であり、
後者はそれらも含めたコホート研究のメタ解析であった。

 今回、同大学が実施している3つのコホート研究の検討があらためて行われ、
ナッツ摂取と心血管疾患の発症がやはり負の相関関係にあることが報告された
(J Am Coll Cardiol 2017;70:2519-2532)。
力強いタイトルのeditorial (J Am Coll Cardiol 2017;70:2533-2535)も含めてご紹介したい。

<引用ここまで>

 

ナッツが健康に良いのはわかりました。

じゃあ、なぜなのでしょうか?

 

そこのところが大事だと思います。

私は先日のエントリーでも批判した

「単純理論」ですよねぇ。

 

科学的に解析すべきだと思います。