退院とチニング準備 | ぽんぼし=孤高のチニングマン

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キビレ(クロダイ)のルアーフィッシング、素人料理、映画レビューの3本立てです。

やっと退院できました。

当初の予定を10日以上オーバーしてしまいましたよ。



倒れる前はいろいろ考えるところがあって、今シーズンは釣りを休憩しょうかと思っていたんです。

でもやっぱり釣りをすることにしました。


今回、急病で死にかけた体験から、

私にはまだ釣りが必要だと思った次第です。




















手前味噌ですが、私、チニングに関して全く腕に覚えが無いワケではありません。


そして私の釣りはまるでが釣りをしているかのような、血も涙もない冷酷な方針です。


外道上等、食べられる魚ならリリースすることはありません。

たとえ小さな稚魚が釣れても同じ。

まだ子供だからとか、かわいそうとか私の釣りにはそんな生優しい言葉はありません。

全て命を奪って食べちゃいます。


そういった行為が良いことか悪いことかは人それぞれのご判断でしょう。

私はなるべく自然の摂理に則った釣りがしたいだけなんです。


自然界では弱い者が必ず狙われます。

大人か子供か、なんて一切関係ない。

むしろスキだらけの小さな子供が他の生物の食料として格好の餌食であることは、みなさんも理解しておられることでしょう。


わざわざ子供だけを狙って釣りをするようなことはありませんが、釣れたら生きて海に返してやることは100%あり得ません。









そんな私が今年使う道具は、私が思う

「最低限」にします。


良い道具というものは、持ってるだけでもワクワクするし、渋いときに虎の子の一匹をつり上げるための性能があって、使う者の満足感も非常に高い。

私もかつてはそういうモノを探して選んでました。


「己の実力をスポイルしない道具」

などとカッコつけたことを言ってましたよ。





今思えばアホ丸出しですわ。

道具が腕前をスポイルするなんて本気で考えているのなら、その人の釣りは単なる遊びでしかありません。

ぁいや大半の人が釣りを遊びとして楽しんでおられるから本来それでいいんです。




釣りの結果が己以外の何者かに左右されると本気で思っているのなら、私は人としてそれまでだと言わざるを得ない。


今回の緊急入院でよーく見えました。

なかなか退院できないことを病院の経営状態のせいにしたり、主治医をヤブ医者呼ばわりしたり。


いったい誰のおかげで生き長らえているのか、自分ではどうすることもできなかった自分の命を救ってくれたのは誰なのか?


恩知らずも甚だしいえー






私は再び釣りを通して己を知ろうと思います。

そのために揃えた道具は最低限。

竿とリールを合わせた総支払額は

9430円





ロッドは聞いたこともないメーカーのパックロッドです。



普通、ちょっと腕に覚えがある人ならこういうロッドはまず選ばない。

なぜなら腕に覚えがあるという自負があるゆえ、こんなロッドは自分に似合わない、自分が使うべき竿ではない。

と思っているからです。


私はあえてそういうロッドを使ってみようと思いました。







リールはアブガルシア・カーディナル301MS。



これは現在、もう廃盤になっていますが、ネットオークションなどでいまだに高値で取引されている人気機種で、私が投入する機種に迷ったら必ずコイツを選ぶ、というくらい信頼している機種です。

以前から当ブログにお越しの釣り師の方々で、この機種を買ったとか売ったとかいう記事をご覧になった方々、多いと思います。


ただし現代の最新機種のような至れり尽くせりの快適装備など微塵もありません。

糸はヨレまくります。

飛距離は驚くほど出ません。

ドラグなんてとりあえず付いてるというだけで、ノーマルのままではまともに機能してくれるような親切なモノではありません。






あえて最低限のアイテムを使うことで、道具に逃げない釣りが可能になります。

釣れないことを道具のせいにしない。

どう釣るか、知恵が求められる。





いわば、指で月を指差すのと同じ。

指を見るんじゃない、

指にこだわっていては、その先にある美しいものを見失ってしまう。

(燃えよドラゴン:ブルース・リーのセリフ)






釣りにおいて、「指」とは道具のこと。

では「月」とは?

魚のこと?

いえ、私が勝手に思うだけですけど、このセリフを釣りに当てはめれば、

「指」は道具、

「月」は己自身ではないでしょうか。


もっと言わせてもらえば、

「月」を指差すのも己ですから「指」も己自身ということになります。





つまり釣りというものは、道具や釣り方などをいくら磨いてもアナタの人生に全く意味がない。

ただ「釣りが上手い人」になるだけのこと。

釣りが上手いことで何か得をすることと言えば、多少の美味しい魚が食べられるくらいでしょうか?


せっかく釣りをするんだから、私は己をしっかり磨こうと思います。


美味しい魚が食べられるのも魅力ですが、その何十倍も素晴らしい世界が待ってくれているんだから。

その先にある美しいものを手に入れましょう!

皆さんもご一緒に。









 


さて、今シーズン第一戦はまだもうちょっと先になります。


社会復帰していきなり何でもできるわけじゃない。

家に帰ってきて、病院から持ち帰ったモノを片付けてるだけでげっさ疲れました。



ゆっくりと、徐々に体を元に戻していきますよ。