石川知裕民主党衆院議員の元秘書、金沢敬氏が自民党勉強会で証言した要旨は以下の通り。

 西松建設をめぐる事件で小沢一郎民主党幹事長の秘書が逮捕

昨年3月3日午後2時半ごろ、石川氏から「小沢先生から『チュリスの701号室(陸山会事務所)に行って、何かまずいものがあれば隠せ』とご指示があった。人手が足りなくなれば来ていただくので準備してほしい」と電話で言われた。その後、家宅捜索のニュースを見て、同日夜札幌から上京した。

 同日夜12時ごろ、石川氏と合流した。石川氏は「午後3時半ごろ、樋高剛氏(現民主党衆院議員)とチュリスで合流し、隠せるものは隠した。パソコンも隠そうと思ったが、今時パソコンのない事務所はおかしいのではないかとなり、残した」と話していた。

 翌3月4日、石川氏から「自分の議員会館に捜索があるかもしれない。申し訳ないが、私と2人で資料などを隠すので協力してほしい」といわれ、石川氏の衆院議員会館事務所に行った。鹿島、西松建設、西松建設絡みの政治団体の名刺、ゼネコンからの陳情ファイルなどを隠した。鹿島からもらった胆沢ダム(岩手県奥州市)のファイルもあった。これらを石川氏の黒いナイロン製のボストンバッグに隠した。

 同日、石川氏に頼まれ、小沢氏の記者会見を見に行った。小沢氏は「国策捜査だ」と話していたが、これは資料を隠したからに他ならない。樋高氏は「(隠していなければ)小沢先生を含め全員逮捕だ」とはっきり話していた。

 その後、石川氏とさまざまなことがあって別れ、今年8月以降東京地検特捜部に経緯を話すようになった。

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