テレスールの歌番組orbearteがいい!

毎回、ミュージシャンが歌とトークを繰り広げる番組で、番組の最初にミュージシャンが1曲演奏し、それからトーク。最後にもう1曲演奏するという構成である。

司会を務めるのが今回紹介するホセ・アレハンドロ・デルガドさんである。彼はベネズエラ人で正直、いままで深く存じ上げなかったミュージシャンだった。だが、経歴を調べてみると、大変優秀なミュージシャンだということを知った。

いや世界は広いね! インタビュー記事を読んでみると、音楽だけでなく政治や社会のありかたについても鋭い分析をしているのに驚いた。

登場するミュージシャンは、セシリア・トッドなど有名な方も登場するが、今売り出し中の若手ミュージシャンが多い。非常に楽しい番組で、ぜひ観ていただきたい。

実はテレスールは以前、よく似た番組があった。Sesiones vagabundasという番組で、こちらはキューバのカナルハバナとの共同製作。キューバのミュージシャンがベネズエラのミュージシャンと会い、歌とトークという番組である。こちらはorbearteより金をかけてつくっており、カラカスの公園や広場での収録である。この番組はしばらくテレスールで放送されたあと共同製作はなくなり、いまはカナルハバナ単独でつくられている。ちなみにsesiones vagabundasはデルガドさんも登場。歌を披露している。

やはりテレスールは本格的歌番組を制作すべきだろう。大きなホールで、観客を入れて、生バンドで演奏。ぜひ作ってもらいたい。ミュージシャンは大勢の観客がいると非常に張り切り、本来の実力を発揮してくれるもの。終わった後、「テレスール、最高だぜ!」とミュージシャンもSNSで情報を発信してくれるだろう