テレスールに新しい女性アナウンサー登場! その名もviviana・erazoさん。彼女は何人でしょう? 答え=エクアドル人。ビビアナさんはアルジャジーラ・イングリッシュなど大手メディアでの仕事の一方、WAMBRAというオルタナティブ・メディアでの記者としての仕事もこなしていた。2022年にはWAMBRAの記者としてデモを取材中、警察官からスプレーを吹きかけられ、こん棒で殴られ負傷という経験もしている。

WAMBRAは先住民の言語ケチュア語で若者という意味だそうで、ホームページを拝見したが、以前はラジオで情報発信していたが、しばらく前からインターネットでの情報発信に切り替えた。先住民の運動、フェミニズムの運動の情報を発信しているそうだ。今大手メディアよりオルタナティブ・メディアの方が情報を持っており、分析も鋭いことが多い。テレスールはこの人たちとぜひ手を組んでほしい。

というより、手を組んでいる。エクアドル特派員のエレナ・ロドリゲスさんのX(旧ツイッター)を見ると、オルタナティブ・メディアやフェミニズム運動、先住民の運動の取材をかなり行っているようで、そこから情報も得ているんだと思う。

ビビアナさんは非常に大きな特徴を持っている。容姿や経歴からみても彼女は先住民なのである。ラテンアメリカのテレビのニュース番組のアナウンサーはたいてい白人かメスティソで、黒人や先住民のアナウンサーは珍しい。彼女の起用はテレスールのマーケティング対策としてもすぐれている。テレスールの視聴者は先住民の境遇に同情し、彼らを応援している可能性が高いからである。黒人のグラディスさんやサライさんの起用も同様の理由であるからだと思う。(当人たちが優秀だというのが最大の理由でしょうが…)。

日本では、ラテンアメリカの先住民の活動というのはほとんど知られていない。たまに報道されることはあっても彼ら彼女らは「かわいそうな人たち」と取り上げられて、主体的に何かをやっている存在だと報道されることはない。それを報道するのがテレスールの良さであり役割なのだ。

ところでビビアナさんは入社後、「テレスールの皆さまからあたたかく歓迎してくださり、感謝しております」とX(旧ツイッター)に投稿している。この投稿から2つのことが推測される。1つは、テレスールはお給料がいいということである。賃金が低い会社、業績が悪化している会社は、職場の人間関係が悪くなる。他人に優してなれるのは心に余裕があるからで、余裕はおうおうにして経済的安定からもたらされるからだ。もう一つだが、テレスールの職場を撮影した写真を見ると、女性が多く働いていることがわかる。半数以上は女性かと思われる多さで、職場に女性が多いということは、女性ならではの悩みや課題に職場が気づきやすいということを意味する。このことから、女性が働きやすい職場であることが推測されるのだ。

 

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