若州人形座です。

お久しぶりです。

来月から若州一滴文庫での稽古合宿が始まります。

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6月21日(土)・22日(日)14時開演です。
演目は、『越前竹人形』

語りの飛鳥井かゞりは、
語りをはじめ、すべての登場人物の声を担当しています。
もうはや、ひとり稽古が始まっていますが、
稽古秘話をば、初披露。(秘話ってほどじゃないけど(=^・^=))

『越前竹人形』は、
まず語りの部分があり、
玉枝・喜助と登場してきますが、
読み稽古初め、
玉枝か喜助か、どちらか片方に、より感情移入してしまうのです。
そのときそのときで違うのです。
不思議です。
今回は、どうやら玉枝でした。
そこで、
ざっと全部を通した後、
玉枝の部分だけを抜き出して読んでいきます。
玉枝の心情だけを追うのです。
しばらくそれを繰り返し、
続いて、喜助の部分だけを追っていきます。
そして、崎山だけ、船頭だけ、と追うのです。
その間、語りの部分だけ、も合間合間に入れます。
で、
再度、全文通すのです。
この段階では、まだ、最初に感情移入した玉枝がより強い感じです。
で、また一からやり直します。
玉枝だけ、語りだけ、喜助だけ、語りだけ、崎山だけ。。。
と。
何度も何度も繰り返すうちに、
語りも含め、全部の役が平等になっていきます。
なので、
とっても時間がかかります。
そのうえ、こうして、ひとり稽古していても、
人形が違う動きをすると、
また違う感情が生まれ、新しい話し方になっていきます。
新たな発見があるのです。
人形から与えられるものは多いです。
思わぬしゃべり方をしてしまう時があります。
誰が主でもなく、
左手遣いさんから主遣いさんが影響を受け、
主遣いさんから左手遣いさんが影響を受け、
左手遣いさんから語りが影響を受け、
語りから左手遣いさんが影響を受け、
主遣いさんから語りが影響を受け、
語りから主遣いさんが影響を受け、
と、三位一体なのです。
実は、
ピタッと三人の気持ちが重なるときはそうそうありません。
でも、重なった時は、ゾクゾクします。
とても気持ちいいです。
お客様もそうだといいのですが。。。

そんなこんなで、
飛鳥井かゞりひとり稽古絶賛実施ちう!

『越前竹人形』
もうかなり予約が入っているようです。
ご予約 お急ぎください!


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