こんにちは![]()
うちわです![]()
孟嘗君(もうしょうくん)のお話の続きですが、その前にまずこの時代の中国は食客と呼ばれる人たちがいました![]()
日本でも戦国時代や江戸時代にはいたようですがどういう人達かというと基本的に無頼の徒であり、主君がいても忠誠を誓う義務がありません![]()
そして主君の方も忠誠を立ててもらう事を強要せず、主君がピンチになった時は助けても助けなくてもいい![]()
しかし、主君は食客の衣食住は保障するという間柄です![]()
主君は損な事ばかりのようですがその当時はそれが当たり前でした![]()
3000人の食客! 人がとにかく好きな孟嘗君
孟嘗君の食客はおよそ3000人いたといいます![]()
それだけの人数を養っていたわけなのでとんでもない出費がかかります![]()
戦国四君といって同時期に孟嘗君の他に活躍した信陵君・春申君・平原君はそれぞれ3000人の食客を抱えたといいます![]()
他の人物はより優秀な人材を求めましたが孟嘗君は優秀でなくても一芸に秀でた人物も積極的に食客にしました![]()
中には動物の鳴きまねが上手いや盗みが得意などの人物もおりそんな人間が孟嘗君の命を助ける事になるのです![]()
鶏鳴狗盗 孟嘗君のあざやかな脱出劇
孟嘗君は父田嬰に認められ家督を譲られました![]()
その時の君主は暴君として知られる湣王です![]()
湣王の時に斉は最大の版図になりますがそれは孟嘗君の手腕がよく諸侯も斉の国より孟嘗君を信頼して慕ってきたからでした![]()
それをおもしろくなく思った湣王は孟嘗君を罷免します![]()
大臣の位から降りざるをえなかった孟嘗君に秦の国からうちの大臣にならないかと誘いがきます![]()
孟嘗君の周りの人間は反対します![]()
秦は貪欲な国だからと止められますが孟嘗君はせっかく誘ってもらったからと食客達をつれて旅立ちます![]()
秦の王様は孟嘗君を迎え入れますが家臣は強力なライバルが増えたのでおもしろくありません![]()
秦の王様を唆して孟嘗君を亡き者にしようとし、王様も孟嘗君に秦から出ていかれては脅威になるので孟嘗君の屋敷を監視します![]()
孟嘗君は異変を感知しましたがもう逃げ場がない事に気づきました![]()
孟嘗君は知恵を出し秦の王様のお気に入りの奥さんに助命をお願いしようと思い立ちます![]()
するとその奥さんは孟嘗君の持っている弧白裘(狐の腋の真っ白な毛皮のみ作るコート)をもらえたら助命を王様に頼んでみると言いました![]()
しかしその弧白裘はすでに秦の王様に差し出した後で秦の宝物庫にあります![]()
頭を抱えた孟嘗君ですがここで犬のまねをしながら盗みをするのが得意な食客が声をあげます![]()
「秦の宝物庫から弧白裘を盗み出してきます」
そして見事、弧白裘を手に入れ内密に奥さんに交渉し孟嘗君の監視は解かれました![]()
しかし、不安になった孟嘗君は秦からの脱出を図ります![]()
計画は夜のうちに行われました
秦の国境には函谷関という関所があります![]()
その函谷関を抜けてしまえば秦の軍隊は他国まで追っては来れない![]()
そこまでの辛抱だ!と従者に激を飛ばします![]()
人間には虫の知らせのようなものがあり監視を解いた秦の王様でしたがやはり孟嘗君を亡き者にしろと命令をだします屋敷にいない事を確認すると函谷関まで追ってきました![]()
追っ手が近づいているのに孟嘗君は函谷関の手前で立ち止まってしまいました![]()
実は函谷関は朝になると開くのですが時計のない時代、渓谷にありいつも薄暗い場所なのでにわとりの朝の鳴き声を合図に門を開くという仕掛けでした![]()
そこでにわとりの鳴き声が上手い食客が声をあげます![]()
「にわとりの鳴きまねをして本物の鶏達を起こしましょう」
そして見事、にわとり達は騒ぎ出し孟嘗君は函谷関から脱出する事ができました![]()
百人一首の清少納言の「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の関はゆるさじ」はこのエピソードにかけていると言われています![]()
戦うばかりではなく適材適所で人材を活かす孟嘗君のお話でした![]()