今、テレビで「地獄の黙示録」特別完全版を放映している。
2時間ほど見ていた。
最初の公開当時に受けた衝撃は、凄いとしか言いようが無かった。
「ゴッド・ファーザー」と同じように、この映画も色んなバージョンがある。
70ミリ・ノークレジット版、35ミリ・クレジットあり、などと
最初の公開から4バージョン位あった。
最初から未完成で公開されたのは、この映画くらいだろう。
それでカンヌでグランプリを取ってしまうという離れ業!
その後、完全版と称して一時間近い未公開映像を再編集して
劇場で公開された。その間にもメイキング・ドキュメンタリーも
劇場公開された。そして今回、コッポラ監督自身が再編集した
特別完全版である。
私は最初の70ミリ・ノークレジット版が全てだと思っている。
この映画、どこまで行っても未完成だとも思っている。
ジョン・ミリアスの最初のシナリオが完全版だとするなら
それはもう完全に無理な話だと思う。
撮影地がタイからフィリピンに変更され、ここが台風によって
ジャングルの中に作られた、セットが完全に破壊された。
S・マックィーンなどのキャスティングが上手くいかなかった。
ビートルズの音楽を使う筈だったのが、使用料があまりにも高額で
さすがのコッポラさんも断念する・・・・・・・・。
この映画、製作過程においてありとあらゆる困難が降りかかる。
普通の人なら断念するのだろうが、コッポラは違った。
人が何人も殺されたりしたあの「ゴッド・ファーザー」さえも
完成させた経験がこの男の胸の火を燃やし続けた。
それを後押ししたのが、当時の日本ヘラルド映画だった。
ヘラルドの古川さんがいなければ、さすがのコッポラさんも
断念した筈だった。
色んな紆余曲折があったが、とにかく映画は公開された。
最終的には見事黒字に持っていった。
色んな事を思いだす映画。
後日、改めてじっくり見てみようと思っている。
今日は成人式だとか。
祝日を勝手に動かす政治家のアホどものせいで
この行事そのものが、あやふやになっている。
私は京都に籍を移していたので、京都会館での成人式だった。
来ないだろうと思っていたが、何故か招待状が来たので
ごく普通の服装で出席した。今のように全員が着物姿とネクタイ姿
ではなかった。半分くらいは本当に平服だった。
政治家たちの祝辞がいつ終わるとも知れず、延々と続いていた。
あとダークダックスのコンサートのようなものあるとかで
さすがに嫌になって、途中で退席してしまった。
あまり面白くなかった事だけを思い出す。
友人たちからは、「お前が成人式に行った?」と散々笑い者にされた。
式などという物に絶対に出席しないと思われていたようで
当時の友人に会うと、今も冷やかされる。
苦い思い出しかない成人式、出なくても良いと思っている。
京都の友人の孫世代から、古い時代のDVDを貸してくれと
時々言ってくる。それ自体は嬉しい事なのですが
古い時代の映画館事情を聞いてくる事がある。
これは、理解さすのが一苦労です。
一日の入場者数が10000人などは、今のシネコン育ちには
絶対に理解不可能な事でしょう。
「ウエスト・サイド物語」が、500日を超える上映記録を作ったなども
説明に一苦労した。この映画、東京ではピカデリー劇場での
ロード・ショー終了まで、一館だけの公開だった。
当時はごく普通だったが、今だったら絶対にありえない出来事です。
箇条書きにされた質問に丁寧に答えて見たが
最後に「お爺ちゃんに聞けばわかる筈」と書いておいた。
逆に昭和が普通だった人間には、今が良く分からない。