「ジ・オファー」&「名探偵ポワロ」・日本語吹き替えの事 | B級おもしろ映画館

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「ジ・オファー」第8回目まで見てしまった。

「ゴッド・ファーザー」の製作裏話としては

今までも、本やドキュメンタリーで散々見せられていたが

ドラマとしてこんな風に見せられると、意外に面白い。

時系列などに事実と違う所があるが、

あくまでも製作者であるラディの経験に基づく物語として見れば

許される部分がある。それにしてもこの映画の製作に関して

何人のキャングのボスが亡くなったのか?

そういった観点で見れば「ゴッド・ファーザー」と云う映画

何と罪深い作品なんでしょう。

それにしてもこのラディと云う男の強靭な精神力には驚かされる。

8回目でニューヨークロケが全て終わり、後はシチリア・ロケを残すだけ

あと2回は新年のお楽しみとなります。

 

「名探偵ポワロ」シリーズの「オリエント急行での殺人」を見た。

ほぼ原作通りなのだが、ラストが映画版とも違っています。

5人もの人間を死に追いやった悪魔の様な男を

法が裁けないなら自分たちで裁いてしまおうと12人の関係者が

惨殺してしまう。映画版は一種のゲームのように終わっているが

このテレビ版は違っていた。ポワロは激怒してしまう。

人間は人間を裁く事は出来ない。それを出来るのは神しかいないと

12人の人間の行為を間違っているとと糾す。

現場に来た警察に対し、証拠の品は説明して渡すが

それ以外の事は語ろうとしない。黙ってその場を後にする。

その後の事は12人の関係者と警察に任せるようなエンディング。

このシリーズで、ここまで激怒するポワロは初めてだった。

 

「ジ・オファー」も「名探偵ポワロ」も日本語吹き替えで見ている。

この間見た、映画版「オリエント急行殺人事件」も日本語吹き替え版。

そのせいか主演者の名前を間違えたりして

多くの人にご迷惑をかけてしまった。

オリジナルで見るのが出来なくなったわけでも

字幕が読めなくなったわけでもない。

えいがは基本オリジナルで、映画館で見るべきだと思っている。

昔、テレビの洋画劇場が全盛だった頃、吹き替え、カット版が

当たり前だった。劇場での公開が終わってしまえば

DVDもビデオもない時代、映画を見るのは洋画劇場のみだった。

吹き替えもカットも嫌だったが、楽しみにしていたのも事実だった。

NHK教育テレビで「静かなる男」を、オリジナルでノー・カット放映が

あった時など、好きな連中が何人も集まり鑑賞会を開いた事もあつた。

今、字幕だけの情報量に満足できなくなり

吹き替え版を見る事が多くなった。

コメディなどは吹き替えの方が、面白さが倍増している。

但し、その俳優の声が耳に残っている場合は

吹き替え版は邪魔になる。この間見た「グレートレース」などは

ジャック・レモン、トニー・カーティス、ナタリー・ウッド、ピーター・フォーク

と、声がハッキリとしている俳優がこれだけ出ていると

オリジナルの方が面白い。

昔のモノクロのフランス映画などで、正規版でないソフトの字幕が

非常に読みにくい場合がある。こんな時は吹き替え版が欲しくなる。

これからは作品によっては、字幕版、吹き替え版を

上手に使い分けてゆく必要があると思う。

カット版、これは絶対ノーである。

 

今年もあと2日。

何があったのだろうと振り返ってみたところで

そう特別な事はなかったと思う。

日々の楽しさはそれなりにあったと思うので、満足すべきなんでしょう。

多分来年もこれの繰り返しが続くと思う。

心も身体もそれなりに元気で健全であってくれればOKです。