午後十時の映画祭・「パリは燃えているか」 | B級おもしろ映画館

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「パリは燃えているか」    1966年   173分  モノクロ・70ミリ

  監督・ルネ・クレマン、脚本・フランシス・フォード・コッポラ

  音楽・モーリス・ジャール

  出演・アラン・ドロン、ジャン・ポール・ベルモンド、レスリー・キャロン

 

      カーク・ダグラス、グレン・フォード、シャルル・ボワイエ

 

ヒトラーが、占領ドイツ軍司令官コルティッツに対して

「パリを燃やしてしまえ」と、命令するところから始まる。

一刻も早くパリの解放を願う、抵抗運動の指導者たちは

連合軍のパリ侵攻を願い、色んな画策をしている。

そんな中、極左派の連中はそれを待つことなく

パリの街中で、市街戦を始めてしまう。

ドイツ軍司令官・コルティッツは、パリを灰にしてしまうのは忍びづ

スウェーデン領事に連合軍が早くパリに来るよう頼んでいる。

花の都パリの運命は?幾つもの人間の思惑が多重サスペンスの様に

描かれ、手に汗握らせられる。

フランシス・フォード・コッポラの脚本を、ルネ・クレマン監督は

巨匠の名に恥じない演出で173分を決して飽きさせない。

モノクロ・70ミリの大画面を、ドキュメンタリー映画の様に

ニュース・フィルムをまじえながら、堂々と描いている。

音楽は大作でお馴染みのモーリス・ジャール。

色々なエピソードが、物語に色取りを添え、ラストのパリ解放に向かう。

誰もいない室内の電話が「パリは燃えているか」と、叫ぶヒトラーの

声が虚しく響くクライマックスは、感動的!

エンド・クレジットのバックは、カラーでとらえたパリの空撮。

最後まで見事な出来栄えです。

 

初めて見たのは、大阪の北野劇場。

満員の観客と共に、モーリス・ジャールの音楽に聞き惚れていました。

 

今日も酷暑。

先ほど、久し振りに雨が降ってきました。

気温を下げる程の効果はなかったようです。

明日は午後にまとまった雨が降るとの事。

少しは暑さが収まってくれればと願っている。