「刑事物語」シリーズ全10作 | B級おもしろ映画館

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「刑事物語・東京の迷路」  1960年  49分  日活作品

  監督・小杉勇

  出演・益田喜頓、青山恭二

 

古い日本映画で面白そうな作品はないかと探していたら

昔、テレビ放送を録画しておいたこの作品が出て来た。

東映の「警視庁物語」と同じで、一時間足らずのSP作品。

カラーワイドのメインの作品にくっついて、二本立て様に作られていた。

この日活の作品、主人公の刑事二人が親子という設定。

演じているのは、益田喜頓と青山恭二。

ユニークなのはこの親子という設定だけ。

内容は「警視庁物語」ほど、練られたストーリーもなく

東京の片隅で起こった事件を親子刑事の活躍で

見事に解決するという話ばかりだった。

一作目の公開が1960年の1月3日。

シリーズは10本作られて最後の「部長刑事を追え!」が

公開されたのが1961年2月2日。

約一年の間に10本も作られていた。

東映の「警視庁物語」は、シリーズ・25本という多さだが

内容は、決してマンネリになる事なく、丁寧に作られていた。

監督も何人もが交代していたし、何より出演者が凄かった。

東映は時代劇もそうだが、現代劇も脇役の質と量が群を抜いていた。

それだけに作品も軽くはなかった。

日活の「刑事物語」は、監督も出演者も同じで

又ですか?と毎回思っていた。

裕次郎や小林旭の作品に併映されていたので

そちらを見るつもりが、毎回このシリーズを見る事になっていた。

今日、最初と最後の作品を続けて見たが

テレビの2時間ドラマの方が、さすがに上をいっている。

いい加減に作られていたとは思いたくはないが

作品としては???マークが幾つも付く。

益田喜頓さんの刑事役だけが見ものだった。

日本映画が斜陽産業と呼ばれるようになったのが1960年代。

斜陽とは言え、まだ辛うじて娯楽の王者の地位は守っていた。

1957年の暮れに裕次郎の爆発的ブームが起こり

日活の快進撃が始まったが、この映画の公開された1960年には

早くも陰りが見えていた。

ちなみにこの第一作、同時上映は小林旭の渡り鳥シリーズ

「口笛が流れる港町」だった。

最後の10作目の併映は、和田浩治主演の「東京騎士隊」だった。

中学生だった私は、親と先生の目をかすめて両作とも見に行っている

悲しい事に「刑事物語」の記憶は、今は殆どない。

残りの8作も録画してあって、DVDに残っているが

見ようかどうか迷っている。

 

今日は一日雨。

妻が絵の教室に出かけていて、4時過ぎに帰宅。

駅に迎えに行って、そのまま日帰り温泉に直行した。

本日は、次回無料券が貰えると云うので行く事にした。

ついでに回数券も割安になっているので購入。

結果、無料券が4枚サービスになった。有り難かった!

お風呂は最高です。今や私達夫婦の最高の娯楽になっている。