今日の明け方、チャンピオンズリーグの準々決勝、2試合が行われた。
レアル・マドリードVSチェルシー・2試合合計5-4
ビジャレアルVSバイエルンミュンヘン、2試合合計2-1
結果は2試合ともスペイン勢が勝ち切った。
両試合とも1点差の際どい勝負。
特にレアルVSチェルシーは、延長までもつれ込んだ。
最後の最後までどうなるかは、全く予測不能の展開に胸が痛くなった。
小柳ルミ子さんが、凄い試合と絶叫していたが、その通りでした。
今日の深夜から残りの2試合が行われて、いよいよベスト4が決まる。
今日も眠れぬ夜が続きそうです。
「街の風景」 1931年 80分
監督・キング・ビダー、撮影・グレッグ・トーランド
出演・シルヴィア・シドニー
ニューヨーク市マンハッタン街のアパートである。
ここには大酒飲みで頑固なモーラント及びその家族が住んでいる。
妻は夫の冷酷から温かい同情に飢えていた。
娘のローズは近代的な聡明さを持った職業婦人である。
カプランは近所の人からユダヤ人の社会主義者だと呼ばれている。
娘のシャーレーは小学校の教師をしているし
息子のサムは法律を勉強している。
その他ラテン系のフィオレンチノ家、貧乏のどん底に喘ぐジョーンズ家、ヒルデブランド家などが隣人としての交際をしていた。
人々が寄り集まって噂に花を咲かせている。
モーラント夫人が牛乳会社の集金人サンキーを
話し相手にしているのを何やかやと口喧く陰口しているのである。
二人の仲を疑っているのだ。
娘のローズは母の心を知っているだけに噂は軽く聞き流している。
モーラントも噂を多少耳にして快く思わず
今日も息子のウィリーが家にいないといって怒鳴り、
ローズの帰宅が遅いと言って妻を吃り飛ばしていた。
フィオレンチノがアイスクリームを近所へ配って歩いた。
モーラントはカプランと社会問題で口論した。
ヒルデブランド家はついに家資分散の宣告を
受ける破目に陥ってしまった。
ローズとサムとはお互いに愛し合っていた。
そして何故人達は憎しみ合わねば生きてゆけないのかと嘆いていた。
(KINEMAより抜粋)
有名な舞台劇の映画化。
舞台はニューヨークの街はずれの一角。
階段のあるアパートの入り口。
暑い夏の一日。アパートの出入り口で夕涼みがてら噂話に花が咲いている。カメラはアパートの中には一度も入らない。
部屋の住人が窓から顔を出し、噂話に首を挟んで来る。
映画は最初から最後まで、この入り口から動かない。
何も起こらないかと思っていると、嫉妬に狂ったモーラントが
アパートの部屋で逢っていた自分の妻と、相手の男を撃ち殺して
逃亡するという大事件が起こる。後日モーラントはアパートの地下で
逮捕される。娘のローズに済まなかったという言葉を残して
護送車に連れて行かれる。ローズはニューヨークを離れる決心をして
このアパートを去ってゆく。
今日も明日も、何事もなかったように噂話に花が咲き
人々の日常は続いて行く。
撮影は、あのパン・フォーカス、ロー・アングルで有名な
グレッグ・トーランド。彼が有名になる「市民ケーン」は
この映画の10年後に完成する。
アパートの階段だけを舞台に、何でもないドラマを
最後まで見せ切った、キング・ビダー監督。凄い監督の一人です。
凝縮された人生が幾つも見えて、80分と言う時間があっという間に
終わってしまう。90年も前の作品とは思えない面白さでした。
今日も暑い!
下の道路の温度計は31度。
明日からは雨との事で、多少過ごしやすくなりそうです。