「大脱獄」コメディでも西部劇でもない変な映画? | B級おもしろ映画館

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「大脱獄」    1970年   127分

 

 監督・ジョセフ・L・マンキーウィッツ

 脚本・デイヴィット・ニューマン&ロバート・ベントン

 出演・カーク・ダグラス、ヘンリー・フォンダ、ウォーレン・オーツ

     バージェス・メレディス、リー・グラント

 

脚本は「俺たちに明日はない」の名コンビ。

キャストは、スター2人に、脇役も充実。

監督は、ハリウッドきっての知性派であり、ドラマ作りの名手でもある

ジョセフ・L・マンキーウィッツ。

さぞや凄いアクション・ドラマがと期待しました。

見終わって、ガックリしてしまう変な作品に何だか気が抜けてしまった。

 

19世紀末のアリゾナ地方刑務所に6人の悪い奴がぶち込まれた。

ここは一度入れば二度と戻れぬ名うての番外地と恐れられた

刑務所であった。

男の1人はパリス(カーク・ダグラス)で、

金満家から50万ドルを奪い、仲間を殺してひとり占めしようと

砂漠のガラガラ蛇の巣に金を隠したというクセ者。

後の5人は丸腰の保安官ロープマン(ヘンリー・フフォンダ)に

銃弾をブチ込んだ卑劣漢フロイド(ウォーレン・オーツ)や、

常習詐欺師ダッドリー(ヒューム・クローニン)、

殺人狂の中国人等のいずれ劣らぬ悪い奴ら。

かんしゃく持ちの所長・ルゴフ(マーティン・ゲーベル)の

調べを受けた後、キッド老人(バージェス・メレディス)のいる監獄に

入れられる。さあ、これからどうなる・・・・・・・。

カーク・ダグラスが、隠し金50万ドルをエサに仲間を募り

脱獄を考えている時、ヘンリ・フォンダが刑務所長として赴任して来る。

刑務所の福祉施設の充実に意欲を燃やすH・フォンダ。

表向きはその所長に協力する姿勢を見せるカーク・ダグラス。

そしていよいよ脱獄を決行してしまう。

ここがこの映画で唯一の派手なアクションシーンが展開される。

問題の50万ドルは誰の手に・・・・・・。

原題の「一人の悪党」の意味する男は?

アクションあり、脱獄あり、キャストの面白さもある。

なのに、もう一つ肝心のサスペンスがダラダラと締まりがなかった。

 

TSUTAYAの発掘良品で出ていたので、レンタルして見た。

シネスコの画面が、テレビ録画より綺麗で鮮明だったのが嬉しい。

今回の発掘良品の内、もう既に40本近くレンタルしてしまった。

何とか第2弾もレンタルしてくれないかと期待している。

 

昼間は春どころか初夏のようだった。

これで朝の冷え込みがなければ言う事なしなんだが

山の朝は結構寒い!