「走り来る人々」 1958年 136分
監督・ヴィンセント・ミネリ、音楽・エルマー・バーンスタイン
出演・フランク・シナトラ、ディーン・マーティン
シャーリー・マクレーン、マーサ・ハイヤー
私が神戸のビッグ映劇に通いだしたのが1962年頃から。
京都の祇園会館に通いだしたのが1963年頃から。
この二つの名画座で「走り来る人々」を何度も見ている。
この作品が見たかった訳でなく、二本立て、三本立ての
併映作品として上映されていた。
「地上より永遠に」のジェームズ・ジョーンズの長編小説を原作に
上手く映画化されていると思う。
2日酔いのデイブ・ハーシュ(フランク・シナトラ)を乗せたバスが、
パークマンの町に入ってきた。
デイブは14の時、ある事件を起し追い出されるようにこの町を出た。
その後、放浪の末ヨーロッパ戦線に従軍した。
その間、小説が唯一の楽しみで自分でも書いた。二冊は出版もされたその彼が除隊祝の馬鹿騒ぎの挙句、ついふらふらと
帰るつもりもない故郷行きのバスに乗っかってしまった。
デイブの兄のフランクは宝石店を経営して、かなり成功していた。
彼の家には美しい妻アグネスと年頃になった娘がいた。
フランクは昔のことは忘れ仲よくやっていくべくデイブを訪ねた。
しかしデイブはフランクがあまりに自分と違いすぎているのを知った。デイブはフランクを追い出すように帰し酒場へ行った。
デイブはそこでアル中のディラート(ディーン・マーティン)に会い、
やりたい放題をして生きている彼と共鳴してしまった。
その夜フランクの家でデイブのための歓迎会が行なわれた。
お客には大学教授のフレンチ父娘が招かれた。
娘のグェンを一目みたデイブは彼女に惹かれてしまった。
デイブは彼女が仲仲接近し難い女だと分かると、2人に共通する文学を道具に使って、グェンの気持ちを掴むことにきめた。
デイブは歓迎会を出ると再び酒場へ戻った。そこにはジニイ(シャーリー・マクレーン)がいた・・・・・・。(KINEMAより抜粋)
アメリカの小さな町で起こる日常の出来事を
ごく普通に淡々と描かれている。
シナトラの兄の秘書との浮気現場を娘に見られたり
シナトラさんとシャーリー・マクレーンが、最後の最後に結婚しようと
するなど、少しノーマルでない愛情も静かに描かれてゆく。
人が人を愛する事で、優しさを感じたり、傷ついたり、裏切られたり
それらをシャーリー・マクレーンが一人で見事に表現している。
無知、無教養であるが根底にユーモアを忘れずに
シナトラさんへの一途な愛情を捧げる女。
最後は彼女を追ってきた男の銃弾に倒れてしまうが
大好きなシナトラさんに抱かれている彼女の顔は
天使のような笑みさえ浮かんでいるかのようだった。
2時間16分という長尺だが、アメリカのスモールタウンでの生活が
見えるようで、面白く見る事が出来た。
俳優は有名な人が出演しているが、ストーリーも描き方も
地味その物で、日本ではあまりヒットしなかったと聞いている。
当然ながらテレビでの放送もあまりなく、今回TSUTAYAさんの
発掘良品のレンタルで久し振りに見る事が出来た。
今日は猫の日。
多頭飼いの哀しさで、今まで猫たちとノンビリする事が出来なかった。
今は6匹になった事で、少しは余裕が出来てきた。
いつもと少し違うご飯を用意したが、無駄だったようです。
いつものご飯の方が美味しいそうで、すぐに交換しました。
今日も20度を超えている。正直暑かった。
このまま春になって欲しいが、そうもいかないみたいです。
あと少しです。爺さんも頑張りましょう!。